今後も続く新車の納車遅延問題
しかも、いまの混乱は2025年あたりまで続くと販売現場では囁かれている。つまり「しばらく待てば状況は好転する」ということは期待できないのである(多少納期短縮などはあるかもしれないが大幅な状況改善は期待できない)。
販売現場では、軽自動車が中国の影響を受けて生産が滞っていると聞いて、「国内専売の軽自動車でも、そんなに中国製パーツを使っていたんだ」と驚いており、どこからどんな影響を受けて納期遅延が起こっているのか把握しきれない状況が伝わってきている。
もちろん、すべての新車が深刻な納期遅延となっているわけではない。
「たとえばトヨタでも、シエンタがモデルチェンジを控えているため、すでに現行型はオーダーストップとなっていますが、ディーラーが先行発注した分でまだ生産途中や、これから生産というもので、今後も随時メーカーから届く予定があるようなモデルなら、短期間の納期で入手することは可能です」と事情通が言う。ただし、世の中で人気車と呼ばれているモデルは、だいたい納期遅延が顕著となっている。それらのモデルの購入を検討するならば、売る側だけでなく、買う側も“長期戦”で構えるしかないのが現状となっており、今後もしばらく続くことになりそうだ。