この記事をまとめると
■スーパーカーオーナーはEVをどう見ているのかを実際のオーナーが考察
■EVの使い方がまだスーパーカーオーナーにマッチしてない印象があるという
■自宅で充電できることをメリットに感じてるオーナーも増えている
スーパーカーオーナーはEVをどう考えているのか
スーパーカーはおしなべて燃費が悪い。イメージとしては、「ガソリンを食いまくるCO2排出の鬼」だろう。
高速道路をひたすらゆっくり走れば、モデルによってはリッター10キロくらい走るが(個人的には、かつてフェラーリ348tbでリッター9.77キロをマーク)、たとえば458イタリアでは、同じように走ってもリッター6.4キロくらいしか走らなかった。
ところがこの458、高回転までブチ回してワインディングを攻めても意外と悪化せず、リッター5キロを割ったことはほぼなかった。基本的に超高回転型のエンジンセッティングなので、低い回転でおとなしく巡航しても燃費は伸びないしまったく無意味。フェラーリは回してナンボだと燃費でも思い知らされた。
古い12気筒モデルの燃費の悪さはさらに驚嘆モノで、たとえば412(5リッターV12 5速MTモデル)は、高速をゆっくり流してもリッター3キロくらいしか走ってくれなかった。一方カウンタック・アニバーサリーは、平均してリッター3.5キロくらい走った気がするのだが、ちゃんと燃費を計測していないので曖昧です。
と、このように、スーパーカーの燃費は悪いが、なにしろ年間走行距離が1000キロから2000キロ程度なので、平均燃費がリッター3キロでも、ガソリン代は年間5万円から10万円にしかならない。スーパーカーにとって燃費が悪いなんてのは、まったく些細なこと。じつはCO2排出量が少ないエコカーなのだ。