住宅ローンでヒーヒー言ってる庶民には夢の話! 数千万円のスーパーカーは誰が乗ってるのか? (2/2ページ)

経営者もスーパーカーを買いがち

 以前、山陰地方(鳥取県・島根県)のフェラーリオーナーを訪ねたことがある、山陰は日本でもっともフェラーリが少ない地方で、両県ともに数名ずつしかいなかったが、その全員が医師だと聞いた(取材当時)。地方では、フェラーリのようなハデなクルマに乗っても許されるのは、せいぜいお医者様だけ。経営者がススーパーカーに乗ったりしたら、大変な悪評が立ってしまう。

 医師のほかに多い職業はなにかというと、都市部の中小企業オーナー経営者ということになりますね。大企業の経営者は、いろいろと責任が重いし世間の注目も集まるので、スーパーカーに乗るのは憚られるが、個人経営なら誰に文句を言われることもない。「スーパーカーを会社の経費にできるのか?」という問題は税理士さんにおまかせしますが、経費だろうが趣味だろうが、カネさえあればスーパーカーは買える。

 経営者であっても、実務はほぼ部下にまかせ、自分は概ねブラブラしている人も多い。そういう人は、服装にもまったく無頓着で、見た目は単なるそこらのオッサンだったりする。

 スーパーカーの正規ディーラーでは、服装で人を判断するのは絶対の禁じ手だ。「何をしているのかわからない人」が、最大のお得意様だからだ。営業マンも、最後までお客様の職業がわからないことが多いという。

 東京や大阪などの大都市部では、一戸あたり億を超えるタワマンがどんどん建ち、どんどん売れている。数億円くらいまでならポンと出せる人は、数えきれないくらいいる。そういう人にとって、数千万円のスーパーカーは、非常に手頃なお買い物だ。しかも値段が下がらない。上がる可能性すらあるのだからスバラシイ。最近のスーパーカーは故障しないから、維持費だって大してかからない。

 その人が仮にクルマ好きなら、「スーパーカーを買わないのはバカ!」という答えが導かれる。だからフェラーリの限定モデルが奪い合いになるのだ。


清水草一(永福ランプ) SHIMIZU SOUICHI

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愛車
フェラーリ328 GTS/ランボルギーニ ・カウンタック アニバーサリー/BMW 320d(先代)/ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ(90年製)
趣味
原稿を書くこと
好きな有名人
斉藤由貴、菊池桃子

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