守りに入らずRXを壊して欲しい! 高すぎる社長のハードルを乗り越えた最強SUV「新型レクサスRX」が世界初公開 (2/2ページ)

駆動力配分制御「DIRECT4」を採用

新型RXの室内空間

 前席は、Aピラー、ルーフ前端を後方に配置することにより、開放感ある空間とした。後席は、前後カップルディスタンスを従来型に比べて12mm拡大し、フロントシートバックを薄型化することでゆとりある後席空間を実現。低床化に加えて、スカッフ、センターピラーカバーなどの形状工夫により、前後席ともに、乗降性を向上させた。

 ラゲッジスペースでは、バックドアトリムの薄型化やローディングハイトの30mm低減により、荷室長を50mm拡大。スーツケース(77リットル/63リットル)を各2個計4個、または9.5インチのゴルフバッグ4個の収納が可能だ。

 また空調システムでは、フロント左右と後席の車室内温度をそれぞれ独立して自動的にコントロールする、トリプルゾーン独立温度コントロール制御を全車標準装備。前席に輻射熱ヒーター、後席にはシートヒーターに加えて、空調シートをオプションとして用意している。

新型RXのラインアップ

 新型RXでは、カーボンニュートラルへの貢献、多様化するお客様のニーズに応えるために、多彩なパワートレインをラインアップ。RX 500h(2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッドシステム)に加えて、クラストップレベルのEV航続距離と力強い加速性能を実現するRX 450h +(2.5リッター直列4気筒プラグインハイブリッドシステム)や、低燃費と気持ちの良い走りを実現するRX 350h(2.5リッター直列4気筒ハイブリッドシステム)、トルクフルでダイナミックな走りを実現したRX 350 (2.4リッター直列4気筒ターボエンジン) を用意した。

 さらに従来のF SPORTパッケージの仕様に加えて、新型ではパワートレインまで強化されたパフォーマンスモデル、「F Sport Performance」を設定。Lexus Driving Signatureの更なる進化のために、フロントブレーキには、対向6ピストンブレーキキャリパーを採用し、リニアでダイレクト感のあるブレーキフィーリングを実現。

 後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)も新たに採用し、車速に応じて後輪を前輪と逆相/同相に最大4度転舵させる。低速時は、コーナリング時の旋回性や取りまわしの良さ、また高速域では高い車両安定性を実現した。さらに21インチの専用に開発したタイヤを設定することにより、ハンドリング性能を向上。

 エクステリアには、より低重心に見せるボディ同色のロアパーツ、ウインドウグラフィックを引き締めるブラックステンレスのウインドウモール、21インチ専用アルミホイールなどの専用アイテムが付与されている。

新型RXの電動化技術

 レクサス初となる新HEVシステムでは、フロントには、高トルクな2.4リッターターボエンジン、モーター、6速ATを採用し、リヤには高出力モーター「eAxle」を搭載。バッテリーには、高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用した。効率的かつレスポンスのいい動力性能をもたらすために、エンジンとモーターの間にクラッチを配置することに加えて、6速ATはトルクコンバーターの代わりにクラッチを採用し、モーターとトランスミッションの間に配置。状況に応じて、エンジンとモーターの使い分けや統合ができる機構とした。

 アクセル踏み込み時、エンジン過給遅れ分を前後モーターがアシストすることで、アクセル操作に対する駆動力の応答遅れが少なく、加速の立ち上がりが早い、ダイレクト感ある走りを実現。また、高回転においては、トルクフルなターボエンジンとeAxleにより、高速域でも力強くも伸びやかな加速を実現している。Active Noise Control/Active Sound Controlを採用し、4気筒ターボ特有のノイズを除去しつつ、エンジン×モーターの力強さと伸び感をサウンドで演出し、クルマとの対話や気持ちの良い走りを引き出している。

「DIRECT4」の駆動力配分制御についても注目だ。車輪速センサー、加速度センサー、舵角センサーなどの情報を用いて、前後輪の駆動力配分比を 100:0~20:80 の間で制御し、発進加速性、操縦安定性の向上、低燃費に貢献する。発進時、直進加速時は、車両のピッチングを抑え、ダイレクトな加速感が得られるように、前輪:後輪= 60:40~40:60程度で制御。コーナリング時には車速、舵角などの情報を用いて、走行状態に合わせた駆動力配分とすることで優れた操縦安定性に寄与する。

 ステアリングの切り始めにはフロント寄りの駆動力配分(70:30~50:50)、コーナー脱出時はリヤ寄りの駆動力配分(50:50~20:80)とし、トラクション性能の確保や車両のピッチングを抑えながら、スッとクルマが曲がる気持ちがいい旋回フィーリングを実現している。

新型RXの先進安全技術

「Lexus Safety System +」の採用により、運転状況に応じて、適切な操作サポートを行うプロアクティブドライビングアシストや、ドライバ-モニターとの連携によるドライバーの運転状況に応じた最適制御など、安心安全なドライブに貢献する。

 加えて、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の機能、「アドバンスドドライブ(渋滞時支援)」、「アドバンスドパーク(リモート機能付)」を採用。

 また新型RXはOTAアップデートにより、つねに最新のソフトウェアに更新可能。購入後もクルマに新たな機能が追加されるとともに性能が向上することで、最新の運転支援技術を備えたより安全・安心なクルマへ進化していく。

 さらにドアのアンラッチ機構をスイッチによる電気制御「e-ラッチシステム」に置き換えることで、無駄な動きのないスムースなドア操作と滑らかな操作フィーリングを実現。

 後方からの自転車を含む接近車両を検知し、通知とドア開放をキャンセルする機能を採用した、安心降車アシスト(ドアオープン制御付)も採用。

 専用のスマートフォンアプリをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用することができる機能も便利だ。スマートフォンを携帯していれば画面操作なしでドアのロック、アンロック、エンジンスタートができ、所有するデジタルキーに対応したクルマが複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作が可能。スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しができるため、家族や友人間での車両の貸し借りも容易に行うことができる。


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