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峠や事故現場などで見かけるタイヤ痕! 「ブラックマーク」ってそもそも何? (1/2ページ)

峠や事故現場などで見かけるタイヤ痕! 「ブラックマーク」ってそもそも何?

この記事をまとめると

■道路につくタイヤ痕はブラックマークと呼ばれる

■ゴムが固いタイヤほどブラックマークがつきやすい

■ブラックマークが残る理由を詳しく解説する

削れたゴムの粒子がアスファルトの溝に残って黒くなったもの

 急ブレーキや急発進で道路につく「ブラックマーク」。警察が交通事故の原因調査をするときなどにも、「ブレーキのタイヤ痕(ブラックマーク)が何m残っていた……」などと調べることでもいられている(ABS付のクルマでは、ブレーキのタイヤ痕はわかりづらい)。

 このブラックマーク、タイヤがある一定のスリップ率を越えると、タイヤの表面が路面との摩擦で削られ、削れたゴムの粒子がアスファルトの溝に残って黒くなったものだと思えばいい。

 色が黒いのはタイヤのゴムが黒いからで、タイヤのゴムが黒いのは、ゴムの強度を高めるためにカーボンブラックを加えているから。

 紙に鉛筆で字が書けるのも、鉛筆の芯に含まれる黒鉛(グラファイト)の粉が紙にくっつくからだが、道路のブラックマークも原理は同じ。

 タイヤの場合、きれいに転がっているときは基本的にブラックマークがつかないが、急ブレーキでタイヤをロックさせたり、アンダーステアを出したり、ドリフトしたり、ホイルスピンさせたりすると、タイヤが滑ってブラックマークを残すことになる。

 逆にいえば、スリップしなければブラックマークはつかないので、ABSやTCS、ESCなどが働くと、ブラックマークはつきづらい。

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