この記事をまとめると
■最近フロントガラスに色がついたフィルムを貼っているクルマが増えている
■これらはオーロラフィルム、ゴーストフィルムなどと呼ばれている
■現状は合法だが今後、規制が入る可能性もある
透過率をクリアしていれば合法
最近街なかで見かけるのが、フロントガラスになにやら色がついたフィルムを貼っているクルマ。黄色だったり、虹色だったりと今までにない感じだ。ちなみにスモークのように黒さでなかが見えないのではなく、反射していて車内の様子はほぼわからない。透過率をクリアした透明なフィルムであれば貼れるが、そもそもフロントガラスに色が付いたものを貼るのは禁止。ちなみに法律的には可視光線透過率が70%以上ないと違反とされている。
虹色や黄色などのフィルムはオーロラフィルムやゴーストフィルムと呼ばれていて、光の加減で虹色に見えたりするなど変化に富む見た目が特徴。流行の兆しも見えるほどだ。実際に専門店では最近のオススメアイテムとして推しているところが多い。ただし気になるのは視認性や合法性。先に紹介したように虹色などに反射しているため、車内の状態は伺いしれない。
そうなると違法品なのではないかと思うが、透過率が70%あるので合法だ。内部が見えないほどなのに合法なのは、測定にポイントがある。離れて見ると虹色に見えるオーロラフィルムも外光を遮断して、密着してみると視界はクリアになる。透過率の測定は測定機器をガラスに密着させて測るが、そうなると透過率はクリアできてしまうのだ。たとえばマジックミラーは離れて見ると鏡のように見えるが、顔を近づけて見ると向こう側が見えるのと同じ理屈だ。
けっこうグレーなアイテムなのだが、現状では合法。また車内から外を見るとなにも貼っていないのとほぼ同じぐらいだったりするので、安全性も確保できているということになっている。ただ、外から見て中が見えないと、譲り合いなどでのアイコンタクトができないので、いずれに規制が入る可能性もあるだろう。