ひと昔前の不人気グレードまで目玉が飛び出る高額っぷり! 新車価格超えもゴロゴロの国産中古スポーツ4選 (2/2ページ)

エンジンやミッションよりもブランド力が重視される傾向に

トヨタ・スープラ(80系)

 先日、MT車の追加が話題となった現行型GRスープラではあるが、中古車市場をチェックしてみると、現行モデルよりも高いプライスタグとなっている80スープラも珍しくない状態だ。

 なかでも高値となっているのは、やはりターボエンジンを搭載したMTモデルであり、なかには1000万円を超える価格となっている中古車物件も存在しているほど。

 とはいえNA車やAT車でも安価で買い取られてしまうかというとそういうワケでもなく、もっとも安い部類のNA&AT車でも300万円を超える価格で店頭に並んでいるため、よほど大きな不具合やダメージを抱えている車両でなければ、査定アップの交渉の余地もあると言えるだろう。

日産 シルビア&180SX(S13型以降)

 貴重な5ナンバーサイズのFR車であり、1990年代のころからドリフト車のベースとして高い人気を誇っていたS13型以降のシルビア&180SX。最終型となるS15型が姿を消してからおよそ20年が経過しているが、未だに実質的な後継車種が存在していないことで、その人気は衰えるどころかより高まっていると言える。

 もちろん月日が経過するにつれて状態のよい車両はどんどん減少しており、ターボエンジン+MTという人気の中心の仕様だけでなく、NA+ATという、ひと昔前であればハコ替えのベース車としてひとケタ万円で取引されていたような車両であっても、店頭価格100万円を切るものはほぼ存在しない状態なのだ。

 そのため、おじいちゃんがワンオーナーで乗っていたカサカサボディのNA+AT車であっても、ベース車として引く手数多となっており、車検が切れて長年エンジンをかけていないような放置車両でもそれなりの値段が付く可能性も大いにあるのである。

 ただ、勘違いしていただきたくないのが、「店頭でその金額で販売されているからといって、その金額で買い取ってもらえる」とは思わないことだ。販売店で店頭に並べるまでには多くの手直しや整備などがなされているだけでなく、一部店舗では保証も付けて販売していることもあるので、そういったリスクも考慮した金額となっている。

 そのため、「自分から〇〇円で買い取ったのに店頭で〇〇円で売っている」などという発言は間違ってもしないようにしていただきたいところだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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