「クジラ」や「てんとう虫」の愛称で親しまれた国産車たち
スバル 360
スバル360はVWのビートルをお手本にした大衆車。RRの丸っこいボディで、量産型の軽自動車としては史上初めて大人4名の乗車を可能にした傑作車。1958年から1970年まで12年間で約39万2000台が生産され、ベストセラーに。愛称は本家「カブトムシ」に対して、「てんとう虫」。
三菱 コルト
今のギャランシリーズのルーツで、ミラージュの輸出名でもあった「コルト」は、「雄の子馬、若駒」という意味の英語だった。
トヨタ・クラウン(4代目クラウン)
トヨタの4代目クラウンの愛称は「クジラ」。4灯ライトと二段になったグリルデザイン、丸みを帯びたスピンドルシェイブのボディがクジラを連想させた。
日産 ブルーバード
1959年から50年以上続いた伝統の名前。メーテルリンク作の童話の「青い鳥」にちなんでいるとされ、当時の日産自動車で社長だった川又克二氏によって命名された。
トヨタ・ターセル
鳥類シリーズ3台目は、トヨタ初のFF車(1978年)ターセル。意味は英語で「雄のハヤブサ」(tercel)。
トヨタ・ハリアー
鳥類シリーズ最後の1台は、ハリアー。根強い人気のクロスオーバーSUVで、新車の納期が半年以上といわれている……。エンブレムに鷹のようなマークが描かれているように、ハリアー(harrier)とは、英語で「チュウヒ」(タカの一種)のこと。
スバル・レオーネ
レガシィの先代にあたるレオーネは、イタリア語で「雄ライオン」という意味。乗用4WDの元祖で、スバルのAWD路線はこのレオーネからはじまった。
日産 レパード
スバルがライオンなら、日産はヒョウというわけで、「レパード」は、英語で「ヒョウ」の意味。
三菱 パジェロ
RVブームやSUVブームを牽引し、パリダカールラリーでも一時代を築いたパジェロの名前もネコ科の動物から。意味は英語で「アルゼンチン南部に生息する野生の猫」。
いすゞ ビッグホーン
1980年代のSUVといえば、ビッグホーンも。ビッグホーンは、北アメリカおよびシベリア北東部の険しい山岳地帯に住むオオツノヒツジのこと(英語)。
日産 ガゼール
シルビアの兄弟車だったガゼールも動物系。ガゼールとは、アフリカおよびアジアの乾燥地帯に住む、ウシ科の動物のことだが、イメージは鹿に近い!?