Google独自のデータにも注目
もっとも、建前として制限速度以上での走行は無視して所要時間は算出されている。速度オーバーで走行して「所要時間表示はあてにならない」と批判するのは筋違いだ。
ちなみに、高速道路における所要時間表示の数字は緑・オレンジ・赤と3色で表示されているが、緑色であれば順調、オレンジ色であれば渋滞している場所があり、赤色は通過に2時間以上かかる渋滞であることを示している。
赤色表示の場合は、表示板が見えているときには渋滞に巻き込まれているだろうが、順調に流れているように見えてもオレンジ色の場合は途中に渋滞があると覚悟しておくといいだろう。
ところで、目的地までの所要時間を知る手段としては車載のカーナビゲーションやスマートフォンのナビ機能を利用する方法もある。
とくにGoogle Mapsのナビ機能を使っている人は、かなり正確に所要時間を算出してくれる印象を持っているのではないだろうか。
その算出方法については公になっていないが、おそらくユーザーの走行経路と時間をビッグデータとして解析することで、ほぼリアルタイムに算出しているものというのが、もっぱらの噂だ。
おそらく、自動運転時代には、こうしたビッグデータを利用して最短時間で目的地に到着するルートを車両が自動的にルートを設定するようになることだろう。そうした時代になれば高速道路の所要時間表示は無用の長物になるかもしれないが、そこまでの自動運転が実現するのは、まだまだ先の話だ。