この記事をまとめると
■かつてメーターパネルのデザインが個性的なクルマがあった
■ソアラのデジタルメーターとピアッツァサテライトスイッチはSFチックで最先端感があった
■クロノグラフをモチーフにしたアルテッツァのメーターはスポーツマインドにあふれていた
バブル前夜の空気感を纏ったインパネも!
今でこそフル液晶パネルで表示をカスタマイズ出来てしまうメーターパネルですが、過去にはメーターパネルのデザインに個性を発揮したクルマが多数存在しました。そんなめちゃくちゃカッコイイメーターを装備したクルマたちを3車種、4台紹介していきます。
元祖デジタルメーターのソアラ(初代、2代目)
日本で初めてデジタルメーターを装備したのが元祖ハイソカーのトヨタ・ソアラです。1981年に登場した初代Z10型は、タッチパネル式フルオートエアコンなど色々な意味で先進性を発揮していましたが、そのなかでも最廉価モデル以外に全装備されたデジタルメーターは衝撃を持って迎え入れられました。
まるでトルク曲線を見るような折れ線グラフ式のデジタルタコメーターは3000回転まで角度が急でそこから4000回転まではなだらかに傾斜、4000回転からはレッドゾーンまではフラットとなっています。また数字のみで表示する速度計も意外な視認性を誇っていました。しかし、デジタル表示はあくまでもLEDの羅列であって、まだデザインというものを感じさせるには至りません。
そのソアラのデジタルメーターにデザイン要素を織り込んだのが1986年に登場した2代目のZ20型でした。
台形のメーターパネルはその配置から遠近感が多用され、横バー式のデジタルタコメーターもその遠近感に沿ったものとなります。このデジタルタコメーターは初代のZ10型に比べると表示セグメントも細かくなり、タコメーターがアクセルレスポンスに追従する感覚がかなり新鮮でした。
このZ20型のデジタルメーターにスペクトラムアナライザー式グラフィックイコライザーのついたフルコンポカーオーディオという組み合わせがハイソカーの定番となりつつあったバブル前夜の空気感でした。