BEVは多機能で遊び心満載
さて、ホンダ車のナビゲーションで出来るユニークな機能といえば、電気自動車Honda eを思い出す。そもそも2画面を組み合わせた超ワイドなディスプレイとしていることからしてユニークだが、その機能として用意された「アクアリウム」を使うと、画面が水槽となり画面をタッチすることで熱帯魚に餌を与えることができる。
充電待ちの暇つぶしが求められる電気自動車ならではの機能といえるかもしれないが、車内でリラックスするための新しいアプローチといえそうだ。
その点でいえば、電気自動車のリーダーといえるテスラのユニーク度は抜きん出ている。駐車中に使える「おもちゃ箱」の機能として、車両の外部スピーカーからさまざまなサウンドを流して歩行者を楽しませることができる「ブームボックス」や、バーチャル暖炉でロマンティックなムードを高める「ロマンスモード」などを用意している。
なかでもオンリーワンのおもしろ機能として知られているのが「排ガステストモード」だろう。電気自動車はゼロエミッションであり、どんな“排ガス”をテストするのかと思いきや、ここでいう排ガスを出すのは人間、シートに座ったときにブーブークッションの音を響かせるというイタズラができるのだ。
この“ブー”というサウンドを車外に鳴らす機能も備わっていたが、アメリカでは歩行者に誤解を招くということで保安基準を満たさないという指摘を受け、リコール対象になったというほど。まさしく、ぶっ飛んだオンリーワンのユニークな装備だ。