この記事をまとめると
■天皇皇后両陛下がお乗りになる御料車には見慣れたナンバープレートがない
■公道を走るにはナンバープレートが必要で御料車にも専用のプレートが装着されている
■御料車用にも車検はあり、公道を走るうえでの取り扱いは通常のナンバープレートと同じだ
通常のものはなくても専用のナンバープレートが着いている
御料車は、天皇皇后両陛下がお乗りになるクルマであり、国会の開会式など公的なお出掛けの際の御料車には、ナンバープレートのところに菊の紋が取り付けられ、我々の見慣れた通常のナンバープレートがない。
ナンバープレートの意味は、そのクルマが誰の登録であるか(所有者や使用者など)を識別することに加え、保管場所が確保されていることを証明する。そのうえで、公道を走るうえでの保安基準を満たしたクルマであることも示している。
では、それらを証明するナンバープレートのない御料車はどうかというと、通常の四角いナンバープレートは装着されていないが、ラジエターグリルの左下に、丸い形をしたプレートが取り付けられている。これが、御料車のナンバープレートとなる。
丸いナンバープレートには、上側に皇室の「皇」が記され、下に数字が書かれている。皇1と皇3は、天皇皇后両陛下が乗られるクルマであり、皇2は、葬儀で使われる寝台車。皇3と皇5は、両陛下のほか国賓の送迎にも使われ、防弾仕様になっているようだ。また、4は欠番である。
ほかに品川ナンバーの御料車もあるとのことで、公的行事以外の外出で使われるとのことだ。
御料車用のナンバープレートを付けるクルマにも、車検はあり、公道を走るうえでの取り扱いは通常のナンバープレートと変わらない。
平成18年(2006年)から導入されたトヨタのセンチュリーロイヤルは、御料車専用で、市販されることはない。陪乗席(同乗者の席)を設けた8人乗りになっているとのことである。