この記事をまとめると
■自社で開発するコストがない場合に用いられるのがOEM販売だ
■本家のモデルよりもグレードや装備が簡易的だったり劣ってる場合がある
■OEM車を売っても販売員の報酬にはカウントされないケースも
痒いところに手が届かないときに大活躍なOEM車たち
OEM車というのは他メーカーから車両の供給を受けて自社ブランドで販売するものを指しており、自社で開発するほどの台数は見込めないものの、そのポジションを担う車種がまったくないと販売戦略上でちょっと困ってしまう、という絶妙なポジションの車種について設定されることが多い。
そのため、どちらかというとベースとなった本家の車種よりも影が薄くなってしまいがちではあるが、そんなOEM車のなかでも特に知名度が低かったり、忘れ去られてしまいがちなモデルを独断と偏見でピックアップしよう。
ダイハツ・アルティス
軽自動車やコンパクトカーを中心にラインアップするダイハツ車のなかで、フラッグシップモデルとして君臨しているのがアルティスだ。
このアルティスはトヨタのカムリがべースとなったもので、その歴史は意外にも古く2000年から存在しており、現在は5世代目となっている。
といっても基本的にはダイハツの重役などが乗る車種というポジションとなっており、現行モデルはグレードも「G」のモノグレード。カムリに設定されている「WS」のようなスポーティグレードも存在せず、現行型初期に設定されていたサンルーフのオプションも気づけば消滅してしまっている。