この記事をまとめると
■2022年の「オートモビルカウンシル」のテーマのひとつが「スーパーカー」だった
■1970年代半ばのスーパーカーショーの思い出が蘇る展示車に胸アツ
■いつの時代もスーパーカーの魅力が変わらないことを再認識できた
「オートモビルカウンシル」の今年のテーマは「スーパーカー」
日本にもヘリテージカーの文化を定着させたいという目的で2016年に始まった、「オートモビルカウンシル」。とはいえこのイベントの魅力は、「クラッシック・ミーツ・モダン」のコンセプトに示されているとおり、ヘリテージカーばかりではなく、オーガナイザーによって企画された最新ジェネレーションのモデルや、あるいは独自のテーマに沿ったモデル達を同時に鑑賞できることにある。
ちなみに今回、オーガナイザーがテーマとして掲げたのは、DTM(ドイツ・ツーリングカー・選手権)とスーパーカー。DTMは1984年から1996年、そして2000年から現在まで開催されているが、オートモービル カウンシルのステージに並んだのは、1987年式のBMW M3、1990年式のメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo.II、そして1993年式のアルファロメオ155 V6 TIの3車。いずれも第一期のDTMで活躍したワークスマシンだった。
一方スーパーカーの企画展示も興味深かった。ここでまず思い出したのが、1970年代半ばのスーパーカーショーだった人も多いことだろう。当時ブームの主役だった子供たちも、今では50代も半ばを超え、久々にこの時の熱狂ぶりを思い出したに違いない。そこにあったスーパーカーはどれも素晴らしいコンディションを保ったものばかり。まさに時間が1970年代に逆戻りしたかのような感覚だ。
この企画ブースには4台のスーパーカーが並んでいた。まずはスーパーカーといえば常にこれが主役だったというランボルギーニ・カウンタックを見る。ちなみにこのモデルはカウンタックではもっとも初期の「LP400」で、新車で上陸してからそのままの姿で日本の地にある。オーナー氏によれば、右側のガラスひとつを除いてはパーツもすべてオリジナルのまま。昨年のランボルギーニ・デイを始め、コンクール・デレガンスでは常に優勝候補の一台だ。
ミッドに搭載されるエンジンは4リッターのV型12気筒。最高出力は375馬力と発表されていたが、興味深いのはその搭載方法。組み合わされる5速MTはエンジンのさらに前方に位置し、トルクはこのミッションからさらに180度方向を変えてリヤのデファレンシャルへと戻ってくる。