4月の新車販売台数でトヨタ・ルーミーが登録車トップ! 謎の急上昇の裏事情 (2/2ページ)

販売ランキングにはメーカーの苦労が滲み出ていた

 新型ノア&ヴォクシーでは、ノアのほうが販売台数は多くなっている。2022年3月は逆に僅差でヴォクシーがノアを上まわっている。販売現場で聞くとヴォクシーのほうが人気はあるとの声が多いので、限られた部品供給数に対し、3月と4月で生産配分を調整したか、ノアには標準仕様があるのでレンタカーも含めて標準仕様が上積みされた結果なのかもしれない。

 ホンダ フリードは改良が近づいており、在庫販売がなかなかできない状況下でどこまで踏ん張ることができるのか注目したいところ。また、新型ステップワゴンが5月下旬に正式発売となるので、フリード希望のお客にステップワゴンを販売促進していることも十分考えられ、フリードの動向はその意味でも興味深い。

 トヨタ シエンタもすでにオーダーストップしている状況とのことで、今後しばらくは限られた在庫(完成車を待っている)のなかから選ぶこととなっているようである。

 末期モデルで納期にも余裕があるとされる日産セレナだが、3月の年度末決算セールで納期の短い車両を売りつくした結果が、4月の新車販売台数に反映されたという印象を強く受ける。

 現状の販売ランキングは人気のバロメーターではなく、メーカーがいかに苦労してそこまで台数を生産し販売したかの結果という色合いが強いので、その数字の裏側に隠されたトピックは平常時に比べると多岐にわたっているのである。

2022年4月単月 通称名(車名)別販売ランキングトップ30

ホンダN-BOX(1万5450台)
トヨタ ルーミー(1万1108台)
トヨタ ヤリス(1万45台)
トヨタ カローラ(9906台)
日産ノート(8114台)
スズキ スペーシア(7600台)
ダイハツ タント(7270台)
ダイハツ ムーヴ(7116台)
トヨタ アルファード(6699台)
スズキ ハスラー(6690台)
トヨタ ライズ(6343台)
ダイハツ ミラ(6120台)
トヨタ ノア(5697台)
ホンダ フリード(5605台)
スズキ アルト(5315台)
スズキ ワゴンR(5160台)
日産ルークス(5093台)
ダイハツ タフト(4732台)
トヨタ ヴォクシー(4707台)
トヨタ ハリアー(4325台)
トヨタ シエンタ(4165台)
ホンダ フィット(3509台)
トヨタ パッソ(3402台)
トヨタ プリウス(3305台)
日産デイズ(3124台)
日産セレナ(3057台)
ホンダ ヴェゼル(2727台)
スバル インプレッサ(2696台)
トヨタ アクア(2693台)
ホンダN-WGN(2538台)


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報