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長年日本のバカ売れジャンルなのにナゼ? 国産ミニバンを海外販売しない理由 (2/2ページ)

長年日本のバカ売れジャンルなのにナゼ? 国産ミニバンを海外販売しない理由

この記事をまとめると

■いま日本の自動車市場ではミニバンが人気を集めている

■しかし海外では積極的に販売されていない

■その理由には各国の自動車の用途の違いなどが挙げられる

ミニバンは日本の道路環境やカーライフに適している

 Lサイズミニバンのアルファードやオデッセイは、中国など海外の一部地域で販売されているが、ミドルサイズのノア&ヴォクシーやセレナは、基本的に国内向けの商品だ。まれにステップワゴンなどが海外で売られることもあるが、右ハンドルの国や地域が扱うから、海外の販売台数は多くない。

 ミドルサイズミニバンが国内向けに開発される一番大きな理由は、海外の需要が低いからだ。とくに最近はSUVの車種数が増えた。空間効率はミニバンほど高くないが、LサイズSUVであれば、3列のシートを装着して多人数の乗車も可能だ。

 また日本の道路環境では、駐車場を含めて、ボディの大きなクルマは使いにくい。限られたボディサイズで広い室内を得る必要があり、天井の高いミドルサイズミニバンが普及した。

 2世帯で出かける機会が多いことも挙げられる。ミニバンの開発者は次のように述べた。「日本の企業では、男性は国内の転勤が多い。転勤先で地元の女性と結婚する。そうすると自宅の近所に、妻の両親が住んでいる。そこで2世帯、つまり3世代が一緒に乗車できるミニバンが求められる。妻の両親が、3世代で外出するために、娘夫婦にミニバンを買い与えることも多い」。

 このような日本の事情に基づき、ミニバンの販売は好調だ。業務提携を結ぶ海外メーカーのスタッフが来日すると「なぜ日本にはこんなにミニバンが多く走っているのか?」と質問されるという。

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