この記事をまとめると
■愛車を少しでも高く売るために「楽天Car オークション」に挑戦
■「楽天Car オークション」への申し込みはスマホを使ったかんたんな入力で完了する
■12年落ち・走行7万km超・カスタム多数のアルファロメオは果たして売れるのか?
数多ある買取業者から「楽天Car オークション」を選んだワケ
過日。交通タイムス社の営業企画部に勤めるS君より電話があった。S君は自分の昔からの友人であり、12年落ちのアルファロメオ・ミトに乗るクルマ好きでもある。
そんなS君からの電話は、「家庭の事情によりミトを売却しようと思っている。そしてこれまた家庭の事情により、なるべく高く売却したいと考えている。ついては、どこか良い買取業者を知らないか?」というのが趣旨であった。
自分はS君に答えた。「S君よ。キミが買取業者に売却しようと考えている限り、どこの業者を選んだところで結果は大同小異であろう」と。
S君は私に「なぜ?」と問うた。
答えはカンタンである。クルマの買取専門業者とは、口ではいろいろなことを言っても、結局のところは「なるべく安く買い取って、可能な限り高く売る」というのが、そのビジネスモデルの本質だからだ。その本質がある限り――もちろん業者によって多少の高い・安いはあっても――どこを選んだとしても大同小異なのである。
すると当然、S君は私に問うた。「ならば自分は、2010年式のアルファロメオ・ミトをどこに持っていけばいいのか?」と。
私はズバリ答えた。「この場合は『楽天Car オークション』を利用するのが、おそらくは最善手だろう」と。
まずは無料で愛車査定
「楽天Car オークション」とは何か? それは、あなたもたぶん日々利用している「楽天」のグループ会社である「楽天カー株式会社」が運営する、中古車のインターネット・ライブオークションシステムである。
通常の中古車オークションというのは完全なB to Bの世界で、古物商免許を持たない我々一般ユーザーは利用することができない。だが、「楽天Car オークション」は「C to B」の中古車オークション。つまり、我々一般ユーザー(Customer)が中古車を出品し、それを約2000社の中古車販売店や輸出業者(Business)が競ったうえで落札するという形の中古車オークションなのだ。
「要するにだね」と、私はS君に説明を続けた。「このC to Bオークションの主催者である楽天カー株式会社の真のミッションは『ユーザーのクルマを1円でも高く売るお手伝いをすること』であって、『ユーザーからなるべく安く買い取ること』ではないのだ」
「なるほど」とS君はうなずく。私は続けた。
「とはいえ楽天Car オークションで入札・落札をする立場の業者さんたちは『できれば安く買いたい』とは思っているだろう。商売人として当然の心理である。しかし、基本的には1対1のサシで行う『買取』と違い、オークションでは1台のクルマを複数社の企業で競り合うことになる。そのため、どうしたってオークションでは『価格が上がりやすい』というメカニズムが発動するのだ。君も、深夜のネットオークションでそんな光景をよく目にしているのではないか?」
「確かに!」と、強くうなずいたS君であった。
まずは無料で愛車査定
とはいえそんなS君も、まだまだ「申し込みはどうしたらいい?」「査定はどうやるんだ?」等々の疑問や不安はあるようなので、以下、いわゆるQ&A形式で各種の疑問にお答えすることにしよう(質問への回答は、楽天カー株式会社オークション部部長の本橋 哲さんが教えてくれたことを、私があたかも知っていたかの如くS君にお伝えさせていただいた)。
Q インターネットのオークションって信用できるの?
玉石混交のネット界ではあるが、「楽天Car オークション」は、日本を代表するIT企業のひとつである「楽天」の看板のもとに運営されている。それゆえ当然ながら「信用できる」と言えるし、もしも楽天すら信用できないというなら、もはやインターネットの利用はあきらめ、石器時代の生活に戻るしかない。
Q 「楽天Car オークション」でクルマを売却するのにかかる料金は?
我々ユーザーが負担する費用は、成約となった場合の手数料「2万2000円」のみである。
Q オークションにクルマを出品するのってめんどくさくない?
申し込みは、スマホもしくはPCから「楽天Car オークション」のサイトにアクセスして楽天IDでログインし、必要な情報を入力する(プルダウンメニューの選択や非常に簡単な車両情報の入力がほとんどで非常にカンタンである)だけ。
その後、楽天カーから連絡があり日時調整を行ったうえでオークションアドバイザーがあなたのもとを訪問し、クルマの検査と写真撮影を行う。検査情報は即座にライブオークションシステムにアップロードされるから、「最低希望落札価格」と「車両引渡し日」を設定すればOK。ちなみに最低希望落札価格は、検査を行ったオークションアドバイザーが「このぐらいが適切でしょう」という額をアドバイスしてくれるので、それを参考にするといいだろう。
とにかく、ほとんどの作業を楽天カー側が行ってくれるから、出品者には手間がかからない。
Q 自分のクルマはカスタムされているが、出品できる?
もちろん出品可能である。事実、今回のS君のアルファロメオ ミトにもけっこうなカスタマイズが施されている(社外ホイール、社外エアロ、社外マフラー、etc.)が、何の問題もなかった。
「楽天Car オークション」に参画している約2000社の得意分野は「いろいろ」なので、カスタム済みのクルマを嫌う企業もあるし、逆に好む企業もたくさんある――ということだ。
Q 古いクルマや希少車でも売れる?
上の質問と同じく「いろいろなタイプの業者が参加している」ゆえに、高年式車や一般的な車種しか落札されないということは決してない。
結論としては、さすがは天下の楽天グループが運営しているだけあって「仕組みやサービスに何ら問題は見当たらない」ということだ。あとは、S君が2010年式アルファロメオ・ミトの楽天Car オークションへの出品を決意するかどうかである。
「で、どうするよ?」とS君に問うと、「もちろん出す!」ということであった。