同じ軽自動車でも小回り性能に1.2mもの差が! 最小回転半径の大きなKカーと小回りが苦手なワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■「最小回転半径」は取り回しに直結するので日常生活で使用する上で重要な数値だ

■軽自動車は最小半径が小さい傾向にあるがグレード次第で変化する

■タイヤサイズの大きさが重要な要素になる

最小回転半径にまつわる知っておきたい話

 市街地などでの取り回しの良さ、小回り性能の高さを示すのが、カタログにある「最小回転半径」のスペックだ。

 基本的にステアリングを目いっぱい(フルロック状態)まで切って、ゆっくりと前進したときに、もっとも外側にあるタイヤの中心が描く円の半径を計測して出てくるのが、この数値となる。

 そのためボディ形状による実際の取り回し性とは乖離している部分もあり、最小回転半径だけを鵜のみにして小回り性能を判断することはできないのだが、それでも重要な指標であることは間違いない。

 そして、最小回転半径が小さいクルマの条件は大きくふたつある。ひとつは真横から見たときの前後のタイヤ中心間の距離、すなわち「ホイールベース」が短いこと。もうひとつは、ステアリングの切れ角が大きいことだ。同じホイールベースであれば切れ角が大きいクルマのほうが最小回転半径は小さくなるし、逆にホイールベースが長くてもフロントタイヤの切れ角を増やし、さらにリヤタイヤも操舵する4WS機構を備えれば、驚くほど小さく回転することも可能になる。

 なお、タイヤ切れ角は、タイヤが小さいほど稼ぎやすい傾向にある。そのため小さなボディでホイールベースが短く、タイヤも小径な軽自動車は最小回転半径が小さい。

 実際、多くの軽自動車は最小回転半径のカタログ値が4.4mになっていることが多い。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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