この記事をまとめると
■中古車の平均取引価格が過去最高の100万円を上まわった
■新車の納期遅延や、コロナ禍による生活様式の変化が起因していると考えられる
■中古車市場の現状について解説する
90年代のスポーツカーの価格が上昇
中古車の平均取引価格が、過去最高の100万円を上まわったというニュースが流れたのは先月のこと。これは新車の納期がかかっていることや、コロナ禍でパーソナルな移動手段が求められていることなどさまざまな要因が折り重なった結果と言えるのだが、果たしてこの状態は今後も続くのだろうか?
まずホビー系、つまり趣味のクルマについてだが、価格上昇の一端を担っているのは言うまでもなく海外への輸出が解禁となった90年代のスポーツカーたちだろう。
また国内でもコロナ禍となったことでクルマ趣味への回帰も見られており、若い頃に乗っていた、もしくは憧れたあの車種を今乗りたい、という層が増えてきていることも影響しているようだ。
もちろんこういった層のユーザーは決して多いわけではないものの、そもそもの90年代の国産スポーツカー自体が減少の一途をたどっており、当然ながら状態の良いものはどんどん減っていっているため、このような趣味のクルマたちの価格は上げ止まることはあっても、大きく下がることはないだろう。