この記事をまとめると
■オークションや個人売買などには数多くのクルマの中古パーツが出品されている
■中古パーツは安くてお財布に優しい反面、当たりハズレがあって目利きの能力が必要となる
■目利きのできない初心者は購入を避けた方がいい中古パーツをピックアップした
うまく利用すれば安上がりな中古パーツだが……
ヤフオクやメルカリなどには、クルマの中古パーツも多く出まわっており重宝する面も多いが、一方で中古パーツには当たりハズレがあるのも事実。経験が浅く、目利きできない人だとハズレを見分けるのが難しいパーツもある。そこでここでは、初心者向きとはいえない中古パーツをいくつかピックアップしておこう。
ホイール
ホイールは中古部品の定番のように思えるが、じつは立派な消耗品。ガリキズなどは写真でもチェックしやすいが、曲がりや歪み、ナット座のエグレなどは見落としやすい要素。
純正ホイールは比較的丈夫なものが多いのでまだいいが、中古の社外のホイールをノークレーム、ノーリターンの個人売買で購入するのはギャンブル的要素が濃くなる。
ECU
初年度登録から10年以上経過しているクルマは、ECU起因の不具合(エンジン不調、ATの変速の不具合、エアコン、etc. )が出てくるケースも少なくない。
しかし、ECUはいわゆるブラックボックスなので、データがノーマルなのか、チューンドECUなのか、箱だけ見てもわからないし、本当に仕様が一致するかも怪しいところ。もちろんコンディションの良し悪しは確かめようがないので、中古ECUを探すなら、ECUのリビルト専門店にリフレッシュを依頼した方が安心・確実だ。
ダンパー
サスペンションのスプリングは基本的にヘタるということがないが(自由長が縮むことはあってもバネ性は変わらない)、ダンパーは内部のオイルの劣化によって、確実に性能が衰えていく。純正ダンパーでも賞味期限は3~4万kmといわれており、1本1本ヘタリ方にも差がある。
これも見た目だけ、走行距離だけでは判別がつかないので、中古ダンパーもあまりおすすめできない。社外品や純正ビルシュタインなどでのオーバーホールが可能なものを、オーバーホール前提で安く買うのなら大丈夫。