いま見ても古臭くないヨーロピアンテイストが魅力
マセラティ・クーペ
イタリアのプレミアムブランドであるマセラティが、2002年にリリースした流麗なクーペが、その名もズバリ「マセラティ クーペ」である。
当時はフェラーリの傘下だったこともあり、フェラーリ由来の4.2リッターV8DOHCエンジンをフロントに搭載し、こちらもトランスアクスル方式でリヤにトランスミッションが搭載されていた。
トランスミッションは3ペダルMTと「カンビオコルサ」と名付けられたATが用意(どちらも6速)されていたが、このカンビオコルサはいわゆるクラッチレスMTとなっており、フェラーリのF1シフトと同等のものだった。
そんなフェラーリの息吹を感じるマセラティ クーペも今ではなんと総額200万円弱から見つけることができるというのだから衝撃だ。
ポルシェ・ケイマン
“ポルシェ”と言えばいつの時代もクルマ好きの憧れの車種のひとつであることは間違いないだろう。ただし、ポルシェの代表格である911はやはりおしなべて高価であり、3ペダルでポルシェを味わいたいというとそれなりの出費を覚悟しなければならない。
そこでオススメしたいのが、2005年にボクスターの派生モデルとして登場したクーペモデルのケイマンである。オープントップを持たないことで、ボディ剛性の面はもちろん余計なトラブルが発生するリスクも抑えられるケイマンは、もっともベーシックな仕様として水平対向6気筒2.7リッターエンジンと5速MTを組み合わせたグレードを用意。
この仕様であれば総額300万円を切る価格から探すことができ、ミッドシップレイアウトではあるものの、ポルシェらしい乗り味も充分に楽しむことができる。初期型では245馬力と数字だけみるとローパワーとなっているが、使い切れるパワーのほうがよほど楽しいということを教えてくれる1台である。