意外にも日本車が大健闘していた
それにしても300km離れた目的地まで途中で経路充電することなく往復できるというのは十分に実用性が高いといえる。テスラ・モデル3を見かけることが増えているのも納得だ。
そんなテスラに迫っているのが多量のバッテリーを搭載して航続距離を稼いでいるBMW iXだが、車両価格が倍近く、実際に比較検討するようなことはないだろう。
実際の愛車選びにおいてはコストパフォーマンスも無視できない。
そこで、車両価格1万円あたりの航続距離を計算してみたのが次のランキング一覧。数字が大きいほどコスパがいいということになる。
ここでトップとなったのは韓国からの刺客、ヒョンデ・アイオニック5だ。1万円あたりの航続距離が約1.2kmというのはライバルと比べて圧倒的に優秀だ。なにしろ、この計算におけるランキングでは0.3台の数字となっているモデルもあるほどだ。
それに続くモデルはモデル3なのだが、先日のマイナーチェンジで価格を下げた日産リーフe+を計算してみたところ、アイオニック5とモデル3の中間的な位置にくることがわかった。日産の電気自動車としては、ニューモデルのアリアに注目しがちだが、熟成と改良を重ねているリーフは、まだまだ一線級のパフォーマンスを持っているというわけだ。
また、SUBARUソルテラ、トヨタbZ4Xといった最新の国産電気自動車も0.9km/円を超える数値となっていて、コスパでみると高く評価できる。
ともすれば国産の電気自動車は技術的に遅れていて割高という先入観があるかもしれないが、こうして数字で比較してみると意外に健闘している部分もあるといえるだろう。