この記事をまとめると
■いま多くの人が残価設定ローンでクルマを購入している
■車両を返却する場合は残価の高い車種を選ぶほうが得ということになる
■残価率の高い注目車を紹介する
残価の高い車種を選んだ方がトク!
最近は残価設定ローンの人気が高い。新車の販売店によると「クルマを購入されるお客様の半数近くがディーラーローンを使い、その大半は残価設定型になる。従来型のローンはあまり利用されない」という。
残価設定ローンでは、契約時に3〜5年後の残価(残存価値)を決めて、残価を除いた価値の減る金額を分割返済する。大雑把にいうと、3年後の残価が新車時の40%であれば、残りの60%を3年間で支払う。返済を終えても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額は安く抑えられる。
そうなると残価設定ローンの返済額は、残価によって左右される。仮に3年後の残価が新車時の60%なら、残りの40%を3年間で支払えば良い。契約満了時に残価を支払って所有権を手に入れるなら、基本的に差はなくなるが、車両を返却する場合は残価の高い車種を選ぶほうがトクだ。
そして残価の高い車種は、数年後に中古車として高く売却できるから、メーカーや販売会社もたくさん売りたい。残価の高い車種は、ユーザーにとって買い得で、販売促進にも力を入れるから、残価設定ローンの利用者はさらに増える。
また数年後の残価は、その車種が高く売却できるか否かを示す指標にもなり得る。いわゆるリセールバリューの高いクルマが欲しいユーザーは、残価設定ローンの残価率(新車価格に占める残価の割合)に注目したい。