この記事をまとめると
■公道を走れることが信じられないクルマがある
■ナンバープレートをどこにつければいいか悩みそうなスタイルをしている
■なかには本物のレーシングカーをそのまま公道仕様にしてしまったモデルも存在した
ふたり乗りなのが奇跡なまるでフォーミュラカーのようなモデル
今週のビックリドッキリメカ! アニメの名フレーズですが、ここでは公道を走っていたら思わず「ビックリドッキリ」するようなクルマたちをご紹介しましょう。いずれも「公道走っていいのかよ」と突っ込みたくなるモデルばかりで、まずはフロントのナンバープレートをどこにつけたらいいかが悩ましい。「幸せの黄色いビートル」(数え始めて100台目が黄色いビートルなら幸せになれるという都市伝説の一種です:諸説あり)同様に、目撃したらラッキーが訪れること間違いありませんよ。
1)ロケット(ライト・カー・カンパニー)
ゴードン・マーレイはブラバムやマクラーレンでF1マシンの設計に加え、BMWのV12エンジンを搭載したマクラーレンF1(ロードカー)や、最近では自身へのオマージュとさえ思われるT50.などの作品を手がけた希代のエンジニア。そんな彼がフリーハンドで「作りたい、乗りたい」と設計したのがこちらのロケット。
まるで小型のレーシングフォーミュラにカウルをかぶせただけのようなルックスですが、じつはタンデムできるふたり乗りスポーツカー。ヤマハのバイク、FZR1000のエンジン(当然ミッション一体型)にバックギヤを取り付け、鋼管スペースフレームの車体は350kgと超軽量。
え? ヘッドライトがないですと? クルマから降りて手動でひっぱり出すのですよ。
ちなみに、カーグラフィック誌で長期テストに供されていたのですが、筆者は今に至るまで実車を目にしたことありません。ゴードンはほかにもキャパロ(Caparo)社からT1というこれまたビックリドッキリなマシンをリリースしていますので、興味がある方はそちらもどうぞ。
2)アトム4(アリエル)
前述のロケットがタンデムなら、こちらは並列でのふたり乗りなのでデートカーにもってこい、かもしれません。ただし、ヘルメットを着用していないと風圧や飛んでくる虫でエライ目に合うので、インカム越しの会話がおすすめ。
シビックType RのエンジンK20 C1を搭載(つまりターボ付き)し、0-100km/hは2.8秒、最高速度260km/hって、ドアもないクルマでよくも出しますよね。
製造元のアリエル社は典型的なイギリスのバックヤードビルダーで、当初は社員7名からスタート。かの地がバックヤードビルダーにとって有利な環境にあるのは否めませんが、それだけクルマ好きな人々にあふれているということ。BBCの名物番組トップギアでもたびたび紹介されているのでご存じの方も多いでしょうが、やっぱり公道で走っていたら度肝を抜かれること請け合いです。