今後も続く修理とリフレッシュの日々……
ちなみに、クラシックカーラリーは、決められた区間を決められた時間でどれだけ正確に走行できるのかを競う線踏み競技(=1000分の1秒単位で計測するPC競技。基準タイム走行とも呼ばれる)で獲得した点数にて順位をつけている。ここ最近、かなり真剣に取り組んでおり、68区間の競技があった「クラシックジャパンラリー2021 門司-神戸」では、賞典外ながらBクラスの3位相当でフィニッシュすることができた。
「クラシックジャパンラリー2021 門司-神戸」にお邪魔する前にも徹底整備を実施し、ラジエターを交換してもらった。このとき、飛散したオイルがボンネットの裏側に付着するほどウォーターポンプがガタガタになっていることを指摘されたので、エンジンオイルおよびバッテリーとともにウォーターポンプの交換もオーダーした。
クラシックカーラリーのみならず、旧車展示系イベントやツーリングを主なコンテンツとしたギャザリングにも「水色号」で頻繁にお邪魔させてもらっている。度胸とドライビングセンスがないので、サーキット走行に関しては1年に1回ほどしか実践していない。2022年は0回になりそうな予感だ。足まわりをはじめとする各部が線踏み競技が行われるクラシックカーラリー(地方開催だと2500kmぐらいのロングランになる)に適したセッティングになっていることもあり、サーキットを走るとコワイ……というのが正直な感想である。
少しマニアックな話もしておくと、「水色号」は右ハンドルなので、ブレーキのオイルラインがタンデムとなる。マスターバックも前後別々で、エンジンルーム内にふたつ装備されている。ということで、マスターシリンダーもタンデムということになり、現在、これがウイークポイントとなっている。入手可能なリプロパーツの品質がよくないので、すでに4回も抜けてしまった。
クラシックタイヤのミシュランXAS 165HR14 84Hを温存するため、サーキット走行時には同じミシュランのエコタイヤにチェンジしている。
サイドマーカーのゴムが上下逆さまに付いていたので、中古品の上物を譲ってもらい、DIYで装着した。常に風雨に曝されている影響で、キャレロ製補助灯のレンズが外れそうになったので接着剤にて固定。飛び石などでレンズが割れると悲しいので、大手通販サイトでゲットしたライトガードも装着してみた。
そんなこんなで各部を定期的に刷新しているので、完調な状態が続いている(と思っている)。というか、腕のいいショップから購入し、そこでメンテナンスしてもらっているので、驚くべきことにクルマの状態がどんどんよくなっているのだ。
これまでにかかった正確な出費のことは憶えていない、というかトータルの維持費を計算したことがないが、おそらく、整備代、ガソリン代、保険、税金などを全部含め、毎年100万円程度の出費が続いてきたのだと思う。車検と走行3000kmごとのオイル交換だけで済む年もあれば、ボディの鈑金塗装やエンジンの載せ替えや足まわりのリフレッシュなどで出費がかさむ年もあり、平均すると100万円程度になるということだ。24年×100万円なので、2400万円ぐらい……ということになるだろう。
パーツが豊富にあり、その気になれば通勤通学の足として毎日乗れるので、アルファロメオ沼は底ナシなのであった。地球から月までの距離が約38万kmなので、今後も走り続け、とりあえず、その数字を目指すことにしよう。