話題の「韓国車に中国車」に投機目的での「高級スポーツカー」! いま買ってはいけないクルマはあるか? (2/2ページ)

現状、韓国車・中国車はディーラーや整備工場が少ない

 で、一般的にEVなら「オッズ関係ねえべ」となるのですが、こちらは性能というか耐久消費財としてみた場合は「買わないほうがいい」かもしれません。というのも、バッテリーの劣化というのを軽視してはならないからです。各社、バッテリーのリフレッシュプランや交換プランなどが用意されていますが、たいていは高価(保証プランもありますが、複雑になるのでここでは無視)。数十万円から数百万円まで、容量などによりますが、ここに減税や補助政策は効きません。

 海外でのケースですが、テスラのバッテリー交換費用にショックを受けたユーザーが、苦し紛れに「テスラを爆破する」動画を配信したのも有名なエピソード。あえてEVのオッズを考えてみると、年間走行距離や普通のガソリン車から得する金額などを勘定して、リフレッシュプラン、バッテリー交換費用と比べることになるかと。

 それから、再上陸や初上陸などなにかと話題の韓国車・中国車ですが、こちらも買ってはいけないクルマと言わざるを得ません。ただし、条件付きならOK。というのも、悲しいかなディーラーや整備工場(契約工場も含む)が圧倒的に少ないので、そういったショップの近くで暮らしているならOKじゃないでしょうか。いずれのメーカーも成長著しく、性能的にも問題はないと思いますが、どんなクルマもマイナートラブルというのは付き物。そうした際の対応力、日本人は世界一敏感ですからね。そのあたりが気になる方は後悔先に立たず、これ思い出してください。

 いろいろとご案内してきましたが、どんなクルマも好きで買うなら止めません。ですが、クルマというのは投機目的で買うものではない、ということ肝に銘じるのが無難かと。また、付帯サービスやディーラーの有無(やサービス内容)といったポイントもお見逃しないように!


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

文筆業

愛車
三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
趣味
DJ(DJ Bassy名義で活動中)/バイク(コースデビューしてコケまくり)
好きな有名人
マルチェロ・マストロヤンニ/ジャコ・パストリアス/岩城滉一

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