【試乗】アウディQ5は優雅な見た目と実用性を両立! ディーゼルの大トルクと電制サスで走りも極上 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アウディQ5は2021年初頭にフルモデルチェンジに近い内容のマイチェンを実施

■試乗した「Q5スポーツバック1st エディション」は限定230台

■1stエディションに装備されるダンピングコントロールサスペンションで絶品の乗り心地に

SUVとクーペの融合でどんなシーンにもジャストフィット

 2017年にデビューしたアウディのミドルサイズSUVが「Q5」。2021年初頭にビッグマイナーチェンジを受け、内外装のリフレッシュはもちろん、ガソリン、クリーンディーゼルエンジンともに12Vのマイルドハイブリッドを採用して電動化。デジタルインターフェイスの充実もあって、フルモデルチェンジに近い内容に仕上がっているのが大きな特徴だ。

 SUVテイストの強い基本のQ5、SUVテイストを流麗なクーペスタイリングで包み込んだ「Q5 スポーツバック」、スポーツモデルの「SQ5」が揃うラインアップの中で、今回試乗したのは、「Q5スポーツバック4.0TDIクワトロSライン」(787万円)がベースの「Q5スポーツバック1stエディション」(限定230台)。

 837万円の価格にマトリクスOLEDリヤコンビネーションライト、ダイナミックターンインジケーター、20インチタイヤ&アルミホイール、フロントスポーツシート(ファインナッパレザー)、ダンピングコントロールサスペンション、コントラストペイントが含まれる、Q5のプレミアム感をさらに増大させる特別なモデルである。アウトドア派もちろん、都会にもジャストフィットするSUVとクーペが融合したスタイリングがスポーツバックの個性でもある。

 ボディサイズは全長4695×全幅1900×全高1660mm。ホイールベース2825mm。国産クロスオーバーSUVのハリアーあたりの運転経験があれば、大きすぎると感じずに済むサイジングである。駆動方式はクワトロというだけにもちろん4WD(Q5は全車)。パワーユニットは2リッター直4ディーゼルターボ、204馬力、40.8kg-m。それに7速Sトロニックトランスミッションが組み合わされる。WLTCモード燃費は14.5km/Lだ。

 よじ登り感覚などないスムースな姿勢で運転席に乗り込めば、そこはミドルサイズSUVならではの広々とした空間だ。デジタルコクピットはもはや見慣れたものだが、細部に渡るアウディ一流の作り込み、質感の高さには改めて納得するしかない。

 クリーンディーゼルエンジンということで、気になる騒音はまずまず抑え込まれている。ガソリン車と変わらないレベル、とも言い替えられる。走り出せば、40.8kg-mもの大トルクによって、じつに軽やかに加速する。車重が1920kgもあるとは思えない身のこなしである。そこからの加速は穏やかだが、エンジンはアクセルペダルに従順に反応し、走りやすさはさすが大トルクのクリーンディーゼルエンジン+12Vマイルドハイブリッドの面目躍如といったところだろう。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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