メンテ不足が即重大事故に繋がる「最重要パーツ」! 見落とし厳禁のクルマのブレーキの代表的な不具合9つ (2/2ページ)

1年に一度はタイヤを外して点検したい

ブレーキの鳴き

 ブレーキの鳴きはトラブルとは言い難いが、パッドの摩耗が原因の場合もあるので、今まで出なかったのに急に鳴くようになったら要点検。

 ローター研磨や交換、鳴き止めグリースの塗布とシムの装着、パッドの面取り、キャリパーのメンテナンスで解消する場合も多いが、原因は複合的だったりする。

パッドの減りが早い、偏摩耗する

 ブレーキパッドは熱の影響で、残量が半分になると急に減りが早くなるので要注意。車検時にしかブレーキをチェックしないような人なら、パッドは残量が5ミリを切ったら交換してしまった方が無難。

 またパッドが偏摩耗している場合は、キャリパーのオーバーホールやローターの研磨・交換も検討しよう。

ブレーキを踏むとはじめの一回だけ深くペダルが沈み、その次からは正常に戻る

 これは「ノックバック」と呼ばれる現象。

「ノックバック」は、パッドがローターにより叩かれ、パッドとローターのクリアランスが正常時より広がりすぎたために起きてしまう。ローターの振れが大きいのが原因とされ、ローターの交換・研磨が一番の対策。キャリパー側やパッドの片減りなどの影響も考えられる。

ブレーキホース

 純正のブレーキホースは、10年10万kmぐらいは問題なく使えるが、亀裂やヒビ割れ、膨らみが生じたら即交換。チューニング用のメッシュホースはもっとライフが短く、ブレーキのアフターパーツで有名なメーカーであるエンドレスでは3年ごとの交換を推奨。

パーキングブレーキの調整

 パーキングブレーキも長年使っているうちに引きシロが伸びてくることがあるので、車検前には調整しておきたい(車検ではパーキングブレーキの利きもチェックされる)。

 というわけでブレーキ関係はメンテナンスフリーということはあり得ない。定期的にパッドの残量、フルードの量だけでもチェックして、1年に一度ぐらいはタイヤを外してしっかり点検。車検ごとにはフルード交換と各部の点検を怠らないようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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