1年に一度はタイヤを外して点検したい
ブレーキの鳴き
ブレーキの鳴きはトラブルとは言い難いが、パッドの摩耗が原因の場合もあるので、今まで出なかったのに急に鳴くようになったら要点検。
ローター研磨や交換、鳴き止めグリースの塗布とシムの装着、パッドの面取り、キャリパーのメンテナンスで解消する場合も多いが、原因は複合的だったりする。
パッドの減りが早い、偏摩耗する
ブレーキパッドは熱の影響で、残量が半分になると急に減りが早くなるので要注意。車検時にしかブレーキをチェックしないような人なら、パッドは残量が5ミリを切ったら交換してしまった方が無難。
またパッドが偏摩耗している場合は、キャリパーのオーバーホールやローターの研磨・交換も検討しよう。
ブレーキを踏むとはじめの一回だけ深くペダルが沈み、その次からは正常に戻る
これは「ノックバック」と呼ばれる現象。
「ノックバック」は、パッドがローターにより叩かれ、パッドとローターのクリアランスが正常時より広がりすぎたために起きてしまう。ローターの振れが大きいのが原因とされ、ローターの交換・研磨が一番の対策。キャリパー側やパッドの片減りなどの影響も考えられる。
ブレーキホース
純正のブレーキホースは、10年10万kmぐらいは問題なく使えるが、亀裂やヒビ割れ、膨らみが生じたら即交換。チューニング用のメッシュホースはもっとライフが短く、ブレーキのアフターパーツで有名なメーカーであるエンドレスでは3年ごとの交換を推奨。
パーキングブレーキの調整
パーキングブレーキも長年使っているうちに引きシロが伸びてくることがあるので、車検前には調整しておきたい(車検ではパーキングブレーキの利きもチェックされる)。
というわけでブレーキ関係はメンテナンスフリーということはあり得ない。定期的にパッドの残量、フルードの量だけでもチェックして、1年に一度ぐらいはタイヤを外してしっかり点検。車検ごとにはフルード交換と各部の点検を怠らないようにしよう。