当時煩わしかった装備もいま振り返るとちょっとアリかも?
3つ目は、電動で伸び縮みする長いアンテナ。これも今ではなかなか見なくなった装備のひとつです。ルーフに取り付けるシャークアンテナやドルフィンアンテナが主流となり、なかには窓ガラスに貼り付けるタイプのアンテナもあるほどで、アンテナの存在感自体が薄くなっていますよね。1990年代後半くらいまでは長いアンテナが主流で、カーオーディオでラジオをつけると自動的にびよ〜んと長く伸び、電源をオフにするとまた自動でスルスルと縮んで短くなるのが一般的でした。
若い世代なら、そんな伸び縮みするシーンを見るだけで「かわい〜!」と大騒ぎ。確かに、動画でも映えますよね。
4つ目は、タバコを吸う人が少なくなってきたいま、装備されるクルマもほとんど無くなってしまったシガーライター。若い世代は、どうやって使うかわからない人がほとんどでしょう。これはいわゆるライターの代わりになるもので、スイッチのようにシガーライターを押すと、しばらくしてピョコンと飛び出てきます。
ひっばりだし、タバコの先に押し当てれば、火がつくという仕組みになっています。喫煙者でなければ何の役にも立たない装備ですが、若い世代の新しい視点で見てみたら、ほかに使えそうなものが見つかるかもしれないですね。
5つ目は、高速道路で100〜105km/hを超えると、突如として「キンコン キンコン」と鳴り始めるキンコンブザー(キンコンチャイム)。現代のような電子音ではなく、思いっきりレトロな鉄琴を打ったような音で、ずっと聴いていると「わかりましたよ、速度を落とせばいいんでしょっ」と根負けするようなキンキン音だったそうです。
これは速度警告装置で、1974年から1986年ごろまで、日本で生産されたクルマに装備が義務付けられていました。毎回鳴ると耳障りなので、テスラのブーブークッションのように、ちょっとイタズラしたい時にスイッチを押すと聞けるとか、そんな感じで復活したら面白そうですよね。
ということで、当時を知る年代からすると懐かしく、青春が蘇ることもあるレトロな装備たちも、若い世代からすると新鮮でかわいい装備たちかもしれません。ぜひ、どんな反応があるのか復活させてみて欲しいと思います。