1級自動車整備士は2002年に導入された
1級は存在していなかったのだが、2002年から導入された。1級自動車整備士の種類はほかと違っていて「1級大型自動車整備士」「1級小型自動車整備士」「1級二輪自動車整備士」の3種類で、実際に試験が行われているのは「1級小型自動車整備士」のみとなっている。ただし内容は曖昧で、よりレベルが高く、就職や業務資格に有利という位置づけ程度ではあった。
現在、最新制御に対応するため、法律が改正されている。今まであった整備主任は1級もしくは2級があればよかったのが、現在は安全装置のカメラやセンサーの調整であるエーミングを行うためには「自動車特定整備事業」の認証が必要で、そのための資格を取った整備主任を置くことが義務付けられている。2級などであれば講習会や試験をパスする必要があり、1級整備士であればそのまま取得できる。これは1級整備士の大きなメリットと言っていい。
最後に整備士の資格の取り方だが、専門学校に行くのが一般的でしっかりと学べるし、卒業とともに資格取得が可能。ただし、運転免許の一発と同じようにある一定期間、関係する業種での実務経験があれば試験を受けて取ることもできて、学科と実技が定期的に行われてはいる。また学科をパスすると、整備組合が実施する講習会に出れば実技は免除というシステムもある。
現在、整備士は他の分野同様に高齢化と人手不足に陥っているので、資格保持者の需要は大きい。もちろん形だけ取っただけでは実務がともわないが、働きながら身につけていくことも可能なので、興味のある方は資格としてチャレンジしてみるのもいいかもしれない。