この記事をまとめると
■最小半径の大きなクルマと小さなクルマを紹介
■ボディサイズはじつはあまり関係なかったりする
■見た目によらず小まわりが利くクルマもあれば、カスタムにより悪化したクルマもある
気にせずに買うと大変なことにある最小半径の話
クルマを購入するとき、エンジンのスペックやボディサイズ、燃費性能などは気にする人も多いが、意外と見落とされがちなのが「最小回転半径」ではないだろうか。
この最小回転半径とは、ステアリングをどちらかに目いっぱい切った状態で旋回し、もっとも外側のタイヤの中心が描く円の半径のことを指しており、簡単に言えば小まわり性能の高さを表すもの。この数値が大きすぎると、Uターンをしようとしたときや、車庫入れなどで切り返しをしたときに大変苦労することになるワケだ。
そこで今回は、この最小回転半径が大きな車種と小さな車種をいくつかピックアップ。見た目通りに小まわりが利く車種や、その逆の車種、見た目の通り小まわりの利かない車種などをチェックしてみよう。
ジープ・ラングラーアンリミテッド(先代)
小まわりが利かなそうな、いかにもオフロードカーといったルックスのジープ ラングラー。その4ドア版であるアンリミテッドの先代モデルの最小回転半径は、なんと7.1m。ジープが活躍するような大自然の中では小まわり性能はそこまで必要ではないかもしれないが、普段乗りでは勇気がいるレベル。
その反省があったのか、現在販売されている現行型では6.2mと大幅に改善されている。ちなみに何かと話題のランドクルーザー300の最小回転半径は5.9mとなっている。
ミツオカ・ヒミコ(現行型)
ホイールベースが長くなれば、それだけ最小回転半径は大きくなってしまう。その代表的な存在と言えるのが、ミツオカ・ヒミコだろう。
現在販売されているモデルはND型ロードスターがベースとなっているが、ホイールベースはロードスターの2310mmに対して2910mmと、実に600mmも延長されているのだ。その結果、最小回転半径はロードスターの4.7mに対して5.7mと、1mも大きくなってしまっている。