跳ね馬のバッジをつけた初の6気筒スパイダー
同社は「公道用スパイダーとして初めて跳ね馬のバッジをつけた6気筒搭載モデルは本モデルが初めて」としている意欲作でもある。名門フェラーリが作り上げたハイパフォーマンスV6エンジンと、高出力モーターのパワフルさをルーフを開けたオープン状態で楽しめるのが、「296GTS」の何よりの魅力だろう。
エクステリアは、「296GTB」とそっくりなシルエットをしているが、先述したとおり、ルーフが開閉できるのが同モデルのアイデンティだ。そのルーフは、45km/hまでの速度で走行している条件下であれば、わずか14秒で開閉可能とのことで、急な雨などに見舞われても瞬時にルーフを閉じることができるとのこと。
ちなみに、ルーフを格納してもエンジンの放熱性などには影響がなく、外からはリヤに鎮座したV6エンジンを拝むこともできるよう、エンジンカバーのデザインなどが配慮されているのも嬉しいポイントだ。
なお、SF90 Stradaleと同様に、「296GTS」には、軽量パーツや空力的モディファイを含むサーキット走行を楽しめるモデル「Assetto Fioranoパッケージ」も用意されているとのこと。
そのほかにも、「296GTB」よりもボディ剛性を向上させているほか、再設計した最新のエアロダイナミクスやブレーキシステムなどなど、モデル名は同じながらも、全く新しいといっても過言ではないフェラーリの技術が数多く織り込まれている。
日本での展開や価格などの詳細は未定。
フェラーリならではの走りを、オープンモデルで楽しめる粋なモデルとなっているので、手に入れるチャンスのあるユーザーは検討してみてはいかがだろうか。