ハンドルはまっすぐにした状態で駐車を
3つ目は、車内環境を常に快適に整えておくことです。エアコンの温度設定は、自分が暑がり・寒がりで極端に温度を変えて使っていたとしても、降りる前には一般的な適温とされる25度に合わせておくといいですね。飲み物を飲んだりしたら、ゴミは必ず持ち出してきれいにしておきます。シートポジションを直し、オーディオの音量も小さめにしておきましょう。このご時世でもあるので、乗り降りの際にはウエットティッシュなどでステアリングやドアハンドル、シフトレバーなど、手で触れる部分は拭いておくと、自分も次の人も気持ち良く使えます。
4つ目は、取引先などへ行った際の社用車の扱いについて。取引先の人は、相手の社員が社用車をどのように扱うのか、意外と鋭く見ています。少しの時間だからとエンジンをかけっぱなしにするのは、エコ意識が低いと見なされます。ドアやバックドアをバタンと雑に閉める人は、自社の製品も陰ではそんなふうに扱われるのではないかと、信頼性を失います。車外から見えるところがゴミだらけでは、だらしない人と見なされ、仕事の能力そのものが低い印象を与えることもあるでしょう。ピカピカにしろとまでは言いませんが、ある程度は整理整頓した車内を心がけましょう。
5つ目は、社に戻ってきて駐車する時の注意点として、ハンドルはまっすぐにして停車しましょう。ハンドルが切れたまま停めると、次に乗った人はまっすぐだと思ってアクセルを踏んでしまいますので、思いもよらない方向へ発進してしまって危険です。機械式立体駐車場の場合は、自分より後から戻ってきた社員が入れやすいように、下段を空けておくのがマナーです。また、高速道路を使った際には、ETCカードを抜き忘れないように注意したいですね。
ということで、営業職ではなくても、荷物などを届けるために取引先に行くなど、社用車を使う機会がある人も多いと思います。「あの新人が乗った後は汚い」などと不名誉なレッテルを貼られないよう、みんなが気持ち良く乗れるような社用車の扱い方をマスターしてくださいね。