この記事をまとめると
■アウディのフラッグシップセダンA8/S8が3年半ぶりに大幅アップデート
■全車に高性能・高効率な48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載
■A8に初めてSラインエクステリア/インテリア オプションパッケージを設定
アウディのフラッグシップを3年半ぶりにアップデート
1994年のデビュー以来、常に最新技術を搭載して先進性をアピールしてきたアウディのフラッグシップセダン「A8」が、3年半ぶりに大幅なアップデートを行った。
エクステリアデザインは、シングルフレームグリルの底辺を広げ、クロームインサートによってプレステージ性が高められている。彫刻的なデザインのフェンダーはオリジナル quattro(クワトロ)を彷彿とさせる力強さを表現し、リヤライトはLEDライトストリップで結ぶことで高級感を演出。
全モデルに標準装備される「マトリクスOLEDリヤライト」は、薄くて軽量でデザインの自由度が高く、消費電力の少ない有機発光ダイオード(OLED)を採用したもので、走行モードによって点灯パターンを変えるだけでなく、後続車が2m以内に近づくとすべてのOLEDセグメントを点灯させて車間距離を警告する機能も備えている。
A8には、新たにスポーティな「Sラインエクステリア」をオプション設定。ブラックハニカムパターンのSライングリル、バンパー、20インチ専用ホイールが採用されている。
インテリアは、幅広さを強調するために水平基調のシンプルで上品なデザインとなっており、素材のクオリティにこだわることで、上質で快適な室内空間を実現している。
また、「Sラインインテリアプラスパッケージ」や「アウディデザインセレクション」といった新たなオプションパッケージをA8に初めて設定した。
パワートレインは、3.0TFSIと4.0TFSIの2種類を用意。3リッターV型6気筒3.0TFSIエンジンは、過給方式にツインスクロールターボを採用しており、最高出力340馬力、最大トルク500Nmを発揮。4リッターV型8気筒4.0TFSI エンジンは、2基のツインスクロールターボを搭載した新エンジンで、最高出力460馬力、 最大トルク660Nmを発揮する。組み合わせられるトランスミッションは8速ATとなっている。
新型A8は、全モデルに機械式センターディファレンシャル搭載のquattroフルタイム四輪駆動システムを採用。セルフロッキングディファレンシャルは、通常時には前40:後60にトルクを非対称に配分し、FRのような軽快なハンドリングとフルタイム4WDならではの優れた走行安定性を両立させた。
安全装備としては、従来のアダプティブドライブアシスト(ADA)をはじめ、全方位で事故を予防し衝撃を軽減する「アウディプレセンス360」、駐車などの際に車両の前後だけでなくタイヤの周辺の状況を3Dビューにより確認し、ホイールが縁石などに接触してダメージを受けることを未然に防ぐ「カーブストーンアシスト」など、最新のセーフティ機能やドライバーアシスタンスシステムを搭載している。