MTがあるのにCVTでしか参戦できないレースもあった
ホンダ N-ONE
トールワゴン型の軽自動車であるホンダN-ONE。2代目となる現行型ではFFの軽自動車ターボモデルとしては初となる6速MTを搭載するなど、ホットハッチ的な要素を持ち合わせたモデルとして密かな人気となっている。
しかし、MTが設定されていなかった初代モデルの時代から、このN-ONEをベースとしたワンメイクレースが行われており、各地で熱戦が繰り広げられていたのだ。
ちなみにMTが設定された現在でもワンメイクレースに参戦できるのはCVT車のみとなっており、トランスミッションによる差が出にくい配慮がなされている。
また、レギュレーションで装着が可能とされているタイヤも、いわゆるハイグリップなスポーツタイヤではなく、ヨコハマのブルーアース系やブリヂストンのエコピア系、ダンロップのエナセーブ系など、コンフォート&エコ系のタイヤが指定されている点も特徴のひとつとなっている。
スズキ スイフトスポーツ/KeiスポーツR
現在は4世代目のモデルが販売されているスズキのコンパクトホットハッチであるスイフトスポーツ。初代モデルからモータースポーツ、とくにラリーフィールドでの活躍は知られるところだが、日本では初代モデルをベースとしたナンバー付のNゼロワンメイクレースが開催されていたのだ。
また、スイフトのベースとなったKeiでも同様のワンメイクレースが開催され、こちらは「KeiスポーツR」というワンメイクレース専用のグレードも用意されていた。
※右:KeiスポーツR/左:Keiスポーツ
しかし、KeiスポーツRではレースがスタートしてから数年後にフロントハブの強度不足が判明。その結果、車両は回収となり、ワンメイクレース自体もフェードアウトという悲しい事態となってしまったのだった。