この記事をまとめると
■ボディカラーでイエローが印象的だったクルマを紹介
■メーカーや車種を代表するほどのインパクトを与えたクルマもある
■レースシーンで活躍したことに由来しているケースも
ひと目でわかるインパクト抜群なボディ色。それが「イエロー」だ
タンポポや菜の花、チューリップなど、春は黄色い花がいっせいに咲き乱れる季節です。桜のピンクと黄色の花々の鮮やかなコントラストに、春の訪れを実感する人も多いのではないでしょうか。クルマのボディカラーでも、黄色は走っているだけでパッと街の風景を華やかにしてくれます。今回はそんな、黄色いボディカラーが印象的なクルマをご紹介したいと思います。
国産車の現行モデルで、現在も黄色いボディカラーが人気のモデルといえば、いちばんに思い浮かぶのがスズキ・スイフトスポーツ。2003年に登場した初代からずっと、ボディカラーに黄色がラインアップされているスイフトスポーツですが、3代目となった現行モデルの黄色の名称は、「チャンピオンイエロー4」と言います。
これは、1980年代から海外のラリーに参戦し、多くの勝利を獲得してきたスズキにとって、特別な色。とくに、2002年からチャレンジしたジュニアWRC(JWRC)にスイフト スーパー1600で参戦をスタートし、翌年に初優勝、2004年に初の年間チャンピオンに輝いた栄光の道のりを象徴する色です。もうもうと土煙があがる過酷なラリーコースで、遠くからでもひと目でスズキのマシンが来たとわかる、鮮やかかつ爽やかなスポーツマンシップを感じさせるチャンピオンイエロー。じつはこの塗装はメタリックではなく、ソリッドカラーにこだわっているというのも特徴です。
2台目は、軽自動車初のミッドシップオープンスポーツカーとして誕生したホンダ・ビート。少し濃いめのラテン系イエローをラインアップしており、その名はカーニバルイエローと言いました。ビートの後継として先日まで販売されていたS660にも、カーニバルイエローIIというボディカラーがありましたね。ビートは、かの徳大寺有恒さんをして「NSXよりスタイルがいい」といわしめ、9000rpmの超高回転型エンジンの楽しさも絶賛されたという、今も多くのファンを持つ名車です。
カーニバルイエローの由来は明かされていませんが、南アフリカ沿岸部を原産地とする植物「ピンクッション」の品種のひとつに、カーニバルイエローという花があります。また、この黄色は同時期に発売されていたシビックにも採用されており、現在のカーニバルイエローIIは4ストローク船外機にも採用されています。