この記事をまとめると
■クルマへの安全装備の積極採用は日々進んでいる
■いいことではあるが、修理の際に高くつくという難点も
■交換や修理が高額になる例を4つ挙げて紹介する
安全性の向上はありがたい限りだが修理の時は高い!
安全装備が続々と義務化されたり、義務でなくてもメーカーの方針として標準採用されていく昨今。この点についてはとても喜ばしいことだが、気をつけないといけないポイントがいくつかある。とくにぶつけた場合だ。今回は代表例を紹介しよう。
バンパー
従来であればパンパー交換はとても簡単だった。色合わせは別として、構造としてはドンガラなので、内側から止めているネジ類を外していけば取ることができたし、取り付けも同様。しかし、最近はセンサーが内側に大量に取り付けられている。バンパーをよく見てもらうとわかるが、丸いものがいくつか表面に付いているのがわかるはず。これはソナーで、そのほかにもクルマによってはカメラも含めた各種センサーが付いている。グリルも同様だ。つまりぶつけるとこれらもダメになってしまう可能性も高く、さらにセンサーは使えたとしても位置を修正すると正しく働くかのチェックが大変。つまり費用がかさむというわけだ。
ボンネット
最近のモデルには歩行者保護機能が付いている。歩行者を跳ねてしまった場合、ボンネットに落下してきたのを優しく受け止めるようにする機能で、具体的には少し持ち上がることで空間を作る。人を跳ねなくてもぶつけた衝撃で機能することもあって、一度持ち上がってしまうと元に戻せず、丸ごと交換となる。これがかなりの高額でネットを中心に悲鳴が上がっている。一部の車種にあるようにボンネット部分にエアバッグを仕込んである場合はさらに高くなる。