この記事をまとめると
■ロードスターに追加された990Sを解説
■軽量化をコンセプトにさまざまな専用装備が付いている
■純ガソリン仕様のロードスターを楽しみたいのなら今のうちだ
日本が世界へ誇る名車「ロードスター」の最軽量モデルとは
2015年に登場した、4代目となるND型のマツダ・ロードスター。登場から7年目を迎える直前、全モデルに改良が施され、そこで追加されたのが車両重量990kgと、最軽量となる「990S」です。と言っても、「ロードスターってもともとライトウエイト・オープンスポーツカーなんだから、充分軽いのでは?」と思う人も多いですよね。いったい、「990S」を作った狙いはなんなのか、既存のロードスターとどんな違いがあるのか、ご紹介したいと思います。
まず「990S」を作った狙いとしては、本当の意味での原点回帰。これに尽きると思います。みなさんご存じのとおり、1989年にデビューしたNA型の初代ユーノス・ロードスター(のちにマツダ・ロードスターと改名)は、今も世界中にファンがいるほど認められた名車。
その初代ロードスターの車両重量は900kg台でした。でもそこから、代を追うごとに衝突安全対策や多様な顧客ニーズに応えるための快適装備、速度レンジの高い国が求める動力性能などで車両重量が増えてゆき、ライトウエイトスポーツカーというには限界のところまできてしまったのです。