お洒落な2トーンには注意点も
アルトがそうであるように、最近では軽自動車にも2トーンカラーの採用例が多いのだが、ホンダN-BOXも2トーンカラーによって商品性が格段にアップする1台だ。標準車、カスタムの両方に2トーンカラーボディが用意されるのだが、お薦めは標準車のプレミアムアイボリー・パールII&ブラウンの2トーンカラーだ。この色のN-BOXになると、もはや軽自動車の域を超えた上品で大人なプレミアム感が漂うほどだ。
カスタムなら、プラチナホワイト・パール&ブラックも精悍さが増してなかなかだと思える。N-BOXはとにかく売れていて、街を走る台数も多いから、こうした2トーンカラーボディで差をつけたいところだ。
コンパクトクロスオーバーSUVでは、マツダCX-3の2トーンカラーボディがなかなかのセンスの持ち主だ。とくに特別仕様車のSuper Edgyのボディ上部、ホイールを含むバンパーからボディ下部を艶感あるブラックで引き締めた2トーンカラーはCX-3のスタイリッシュさを一段と高めている印象だ。
SUVの話が出てきたところで、トヨタRAV4もモノトーンと2トーンでは印象、いや、見映えが大きく異なる1台だ。とくにアドベンチャーグレードに用意され、カタログやTVCMにもよく登場するアッシュグレーメタリック×グレイッシュブルー、アッシュグレーメタリック×アーバンカーキの2トーンカラーは、RAV4のエクステリアデザインの魅力を120%にしてくれるセンスの良さと存在感を高めてくれるボディカラーと言える。
モノトーンのRAV4だと一瞬、なんのクルマだかわかりにくいが、2トーンであれば夜でもひと目でRAV4と分かるほどである。つい最近までは、2トーンカラーはガソリン車にのみ設定されたアドベンチャーグレードでしか選べなかったが、今ではハイブリッドにもアドベンチャーグレードが加わり、RAV4の2トーンカラーボディの選択肢が広がったのは、うれしい限りである。
ほかにも日産デイズ、レクサスRC、スイフトなど、2トーンカラーボディが用意され、より魅力的にエクステリアデザインを見せてくれるクルマもある。
ちなみにミニバンの2トーンカラーはめったにないのだが、トヨタ・エスティマの最後のビッグチェンジ以降の最後期モデルには、レッドのボディ×ブラックルーフの2トーンカラーがあり、元祖デザイナーズミニバンの魅力度を大きく高めていた。
が、ちょっと待てよ、である。2トーンカラーボディは確かに魅力的で、多くのモノトーンボディとの差別かも可能だが、じつはオプション、特別塗装色であり、追加料金が発生することをお忘れなく。
ところが、ルーフをブラックに塗り分けた2トーンカラーボディのように見えても、追加料金なしの、”お得な(!?)”クルマがある。それがダイハツ・タフトだ。
タフトは全グレードにスカイフィールトップと呼ばれるダークガラスルーフを備えているのだが、その面積が広く、ルーフ前端まで伸びているため、ブラックルーフのように見えるメリットもある。そう、追加料金なしの2トーンルーフになるというわけだ。