この記事をまとめると
■ブレンボの歴史や魅力に迫る
■ブレンボは1961年に創業したイタリアのブレーキメーカー
■ブレーキキャリパーの量産化に成功したことで広く知られるようになった
ブレンボはイタリアのブレーキメーカー
ホイールの間からチラリの見える、ブレンボのロゴ。高級スポーツカーやレーシングカーでは当たり前の光景だ。
ブレンボは1961年に創業したイタリアのブレーキメーカー。自動車製造の歴史が長い欧州のなかでは、商売を始めた時期はけっして早くない。
ブレンボ創業当時、ブレーキといえばドラムブレーキが主流の時代だ。むろん、いまのようにアフターマーケット市場でブレーキだけを特注品に交換するといった風潮はなかった。
ブレンボは後発であるがゆえに、研究開発の対象として高性能製品を重視し、モータースポーツにも積極的に参加してきた。
そうしたなか、ブレンボの名を世界に知らしめたのは、やはり1975年にフェラーリF1チームに向けたレース用ブレーキの供給だろう。
その後、F1の主要チームへの供給に広がり、WRC(世界ラリー選手権)、WEC(世界耐久選手権)、さらに二輪車レースなどさまざまな最先端レーシングマシンの足元を支えるようになる。
これは、一般ユーザーはもとより、自動車メーカー各社に向けた最高の広報宣伝活動にもつながったと言えるだろう。