大学出たての新社会人でも手が出せる新車とは? ムリなく「新車買人」になれて楽しいクルマを考えたら4台あった (2/2ページ)

レジャー向けの1台からスポーツ走行が楽しめるモデルまで

 もっとアウトドア志向でアクティブにいきたい、というのであれば、フルモデルチェンジしたばかりのダイハツ・ハイゼットカーゴはどうでしょう。軽商用車というと走りが荒々しいイメージもありますが、新型ハイゼットカーゴは縦置き用CVTを新開発したおかげで、日常的には乗用車感覚で乗りこなすことができます。

 商用1BOXですからラゲッジは広く、使いやすいのは当然です。持っていきたいアイテムをどしどし積めるパッケージは、アクティブなアウトドアライフを支えてくれることでしょう。

 そんなハイゼットカーゴでおすすめのグレードは、NAエンジンで乗用ライクなインテリア仕様となっている「クルーズ」グレードで決まりです。遠出にかかせないナビについては、オプションの9インチディスプレイオーディオにスマートフォンを連携させることでカバーすることができます。メーカー希望小売価格は133万1000円、諸費用を考慮しても150万円で十分に狙えます。

 もっとオシャレな感じにアウトドアを楽しみたい、流行りのSUVが欲しいというのであれば、やはり軽自動車になりますが、スズキ・ハスラーはいかがでしょうか。現行モデルはスーパーハイトワゴン並みの積載性能も持っていますから、ルックスのイメージ以上にユーティリティにも優れているコンパクトSUVです。

 ターボエンジンや4WDもラインアップされているハスラーですが、160万円という予算を考えると、NAエンジンのFFが現実的な選択となります。「HYBRID G」グレードのメーカー希望小売価格は136万5100円、そこに全方位モニター付きメモリーナビなどのオプションをつけた乗り出し価格は163万円ほど。新社会人の射程圏内に入っています。

 軽自動車ばかりで、登録車の候補はないのかという声も聞こえてきます。そんな方にはトヨタ・ヤリスはいかがでしょうか。1.5リッター3気筒エンジンに6速MTを組み合わせた「X」グレードであればホットハッチ的なキビキビとした走りも楽しめます。

 メーカー希望小売価格は154万3000円で、7インチディスプレイオーディオも含まれていますから、必要なアクセサリーはフロアマットくらいです。

 諸費用は軽自動車よりかかってしまうために、おおよその乗り出し価格で170万円超の予算になってしまいますが、安全装備や快適装備と走りの楽しさという意味では、最初の愛車におすすめできるバランスのいいモデルの代表がヤリスといえそうです。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

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