ミディアムセグメントSUVクラストップレベルの車内空間
サイズは、全長4690×全幅1860×全高1650mm、ホイールベースは2850mm。BEV専用プラットフォームにより、室内空間はDセグメントセダン並みのタンデムディスタンス(前後シート間距離)1000mmを確保した。よって、足元の広さ(レッグルーム)も、前後ともミディアムセグメントSUVクラストップレベルとなる。
また、bZ4Xでは、クルマ自体がWi-Fiスポットとなる「車内Wi-Fi」を採用。全車標準装備のDCMを通じ、データ通信容量無制限でスマートフォンやゲーム機などをインターネットに接続可能。広い車内空間でより快適に過ごせるだろう。
bZ4XはCd値0.28と空力性能を追求し、走行時の省エネ性能向上にも取り組んだ。航続距離を確保するため、ボディユニットの軽量化や、走行以外の消費エネルギー、特に冬場の暖房による消費電力を減らすためにヒートポンプ式エアコンを装備。また、乗員の周囲のみを暖めて冬の電力消費を抑制する「オールオート(ECO)ボタン」を設定している。シートヒーター、ステアリングヒーター、前席乗員足元にはトヨタ初の輻射ヒーターを採用した。
充電は、普通充電(200V、6kW・30A)では約12時間でフル充電が可能だ。電費はWLTCモードでFWDが128Wh/km、一充電走行距離(充電電力使用時走行距離)はFWDで559kmとなっている。
車体価格はFWDが600万円、4WDが650万円。日本においては全数リース販売となり、サブスク「KINTO」で利用することが可能だ。気になる月額利用料および契約時の申込金の詳細は、発売に先立って5月2日(月)に発表される予定となっている。
2050年のカーボンニュートラルに向けた取り組みを進めているのはもちろん、EV戦略に4兆円を投資し、30年にBEVの世界販売を350万台に引き上げるというトヨタが決意を持って発表した未来のクルマに、サブスクで手軽に乗流ことができる。夢を現実にできる魅力的な取り組みといえるだろう。