この記事をまとめると
■ホンダに存在した「タイプR」以外のスポーツグレードを紹介
■「SiR」は「タイプR」が登場するまでのトップグレードを担っていた
■「ユーロR」は海外では実質タイプRの立ち位置であった
「タイプR」だけじゃない! ホンダはスポーツカーの名手だった
ホンダのスポーツグレード言えば、言わずと知れた「タイプR」が有名なところ。間もなく新型シビックタイプRの登場が控えているということもあって、楽しみにしている人も多いことだろう。
しかし、ホンダのスポーツグレードにはタイプR以外にもいくつかのグレードが存在していた。今回はそんなタイプR以外のスポーツグレードをチェックしていこう。
SiR
ホンダの代名詞のひとつとも言われるVTECエンジン。可変バルブタイミング・リフト機構を持つVTECエンジンは、1989年にB16A型が登場し、市販の量産エンジンでありながらリッター100馬力を達成したことで人気を博した。
このエンジンを初めて搭載した2代目インテグラでは「XSi」というグレード名だったが、マイナーチェンジでシビックやCR-Xに搭載された際に「SiR」というグレードが初めて登場している。すでにスポーツグレードとしてはZC型ツインカムエンジンを搭載した「Si」というものがあったため、さらにホットなモデルということでRをプラスして「SiR」となったのだ。
その後も多くの車種に設定されたSiRは、基本的に高出力なDOHC VTECエンジンを搭載したグレードに冠されており、タイプR以前のホッテストモデルの証となっていた。