この記事をまとめると
■いま中古車の需要が高まっている
■中古車価格はさまざまな要因で変動する
■影響を与えそうな最新ニュースを3つ紹介する
ガソリンのWRX STIにはもう乗れない!?
未だに多くの新技術が開発されているクルマ関連。それだけに昨日までのトレンドが一気に変化するということもないとも言えない。そこで今回は、近年発表された衝撃的なクルマにまつわるニュースのなかから、中古車価格に影響を与えそうなものをピックアップして今後を予想してみたい。
新型WRX STIの登場は当面なし
先月のニュースで多くのスバリストに衝撃を与えたと思われるのが、この新型WRXのSTIモデルの開発が事実上凍結されたというニュースだろう。
ただ今回のリリースでは“内燃機関を搭載したモデル”は生産されないとあるように、電動化技術をプラスしたSTIモデルが登場する可能性はあるのだが、純然たる内燃機関を搭載したSTIモデルに特別な思いを持つユーザーは少なくないと思われる。
そのため、旧型のSTIモデルへの需要がさらに高まり、より一層高値となる可能性もありそうだ。そのため従来型のWRX STIを狙っている人は早めに行動したほうがいいかもしれない。
ロータス初のSUV「エレトレ」発表
ピュアスポーツカーを生産し続けていたロータスが、エリーゼやエキシージといった代表車種の生産を、2021年をもって終了するというニュースは衝撃を持って伝えられた。これは電動化へシフトする第一歩ということだった。
その後、予告通りBEVハイパーカーであるエヴァイヤが少量生産でリリースされるというニュースもあったが、先日発表されたロータスの新型車はなんとSUVのエレトレだったのだ。
これにはピュアスポーツメーカーとしてロータスを好んでいたユーザーからも落胆の声が聞こえてきており、すでに高騰し始めているエリーゼやエキシージといったモデルの価格上昇に拍車がかかりそうな勢いとなっている。
トヨタのBEV戦略発表
昨年末に大きな話題となったトヨタのBEV戦略発表。2030年にはグローバルなBEV生産台数を年間350万台規模にするというもので、同時に16台ものBEVモデルが発表された。
これによって影響を受けそうなのが、すでに販売されている既存のBEVたちだ。トヨタが本気を出すことによって充電インフラが一気に整うことがあれば、BEVの入門車として中古BEVの需要が高まり、中古車価格も持ち直す可能性もあるだろう。
逆にトヨタがリリースするBEVが従来のものよりもはるかに安価かつ高性能だった場合は、旧世代となる従来のBEVの評価はさらに下がり、中古車価格は大暴落してしまうかもしれない。