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「アイツのは中古だ」「安いモデルだ」スーパーカー社会のヒエラルキーは存在するのかフェラーリオーナーに聞いた (2/2ページ)

「アイツのは中古だ」「安いモデルだ」スーパーカー社会のヒエラルキーは存在するのかフェラーリオーナーに聞いた

この記事をまとめると

■スーパーカー乗り同士ではお互いのクルマをどう評価するのかを考察

フェラーリの場合、中古で手に入れるケースが多いので気にする人は少ない

■新車のスーパーカーを買うことをステータスとしている層も若干いるという

スーパーカー乗り同士でも格差ってある?

「あいつのって安いモデルじゃん」「あれは中古だな(笑)」…… 。
お金に余裕はあっても、スーパーカー乗り同士はやっぱりココロの余裕はないのか?

 編集部から質問が届いた。「スーパーカーオーナーはだいたいお金持ちだと思いますが、お金持ち同士の間でも、やっぱりジェラシーとか差別はあるんでしょうか」というものだ。

 編集部「例えばGT-Rばかりの場所にタイプMで行くとヘンな目で見られたり、タイプRばかりのところにSiRで行くと負い目を感じたりするので、そんなことはスーパーカー界隈にもあるのかなと思いまして」。

 それはまぁ、あると言えばあるが、タイトルにあるような「あれは中古だな(笑)」というのは聞いたことがない。フェラーリは中古になっても値段はまず下がらないし、発表からしばらくは新車より高く売られるのが普通。「中古」と見下す習慣はないし、中古がアタリマエだ。むしろ古ければ古いほどエラかったりもする。なにしろこの世で一番値段が高いフェラーリは、1960年代の250GTOなのだから。

 私はコロナ前まで、毎年、200台ほどのフェラーリが集まるミーティングを開催していたが、主催者の性格上(つまり庶民派)、集まるのはほとんどすべて中古フェラーリで、中古同士の間にジェラシーや差別はなかった。F40などのスペチアーレで参加すれば、ひたすら尊敬され羨望の視線が集まるが、456GTのような相場が安くて不人気のモデルでも、それはそれで逆に珍しがられて注目が集まるし、故障が猛烈に多いという定説によって「すげえ!」「勇者だ!」と尊敬されたりもする。

 F355や360モデナが最大の多数派だったが、多数派=定番人気モデル。多数派だから「ありふれてるなぁ」と差別されることもない。「フェラーリであればすべて善し」なのだ。

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