アルヴェルとの「2台持ち」も!
そもそも価格差も大きいので、ライバルとは言えないのではないかと思われる人もいるかもしれないが、筆者が大通りからひとつ奥に入った住宅街(といっても超高級)を歩いていた時、ある豪邸の門が開いていたので中をのぞくと、アルファードとともにスターリアが置いてあった。
タイでは気に入ったクルマをすぐ購入し、複数保有することはそう珍しくないとのこと。アルファードとはまったくキャラクターが異なるので(スターリアは押し出しが強くない)、アルファードユーザーにとって、複数保有の対象になりやすいのかもしれない。
また、ヒョンデグループ傘下の起亜自動車のミニバン“カーニバル”も比較的好調に売れている様子であった(上級グレードで249.5万バーツ/約943万円)ので、こちらもスターリア同様に“ポストアルファード”として注目されているようである。現にベトナムでは、アルファードが正規導入される前には、プレミアムミニバンとして断トツの販売台数を誇っていた。
富裕層から見れば、街なかで溢れるようになり、少々アルファードに飽きがきているなか、ヒョンデがスターリアをリリースし、“まずはお試し”とばかりにスターリアに走っているようにも見える。
ただ、その売れ行きはかつてのアルファードのような“勢い”を感じるものがある。タイ以外の東南アジアの動きがまだ見えないのだが、日本での“アルファードバブル”の崩壊がはじまろうとしているのかもしれない。