ワイルドさ爆上がりで流行の「シャコアゲ」! 法に触れない「上限」と知っておくべき「マイナス要素」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■リフトアップの注意点を解説

■車検証に記載されている数値から一定の数値を超えると公認申請が必要

■カスタムしやすい世の中になったが、やりすぎは禁物だ

下げるだけではなく上げるのにも上限があった

 車高をいじるというと、昔はほぼイコールで下げることだった。いわゆる車高調のサスペンションも、ローダウン目的のカスタムパーツだった。

 しかしSUVは、まだこの呼び名が日本ではメジャーではなく、クロスカントリービークルと呼ばれていた頃から、リフトアップが主流だった。

 当時のSUV乗りは多くが多かれ少なかれオフロード走行を楽しむユーザーで、ノーマルのままではアプローチアングル・ランプブレークアングル・デパーチャーアングルが不足気味だったり、標準装着タイヤのポテンシャルもいまひとつだったりしたことから、リフトアップがポピュラーだった。

 構造面でも、ボディとは別体のラダーフレームを持ち、サスペンションはリーフリジッドが多かったので、いじりやすかった。市販車は素材と呼びたくなる位置付けだったのだ。

 ではどこまでアップしていいのか。下げる側は、最低地上高が90mm以上というルールがある。一方の上げる側は、軽自動車を含めた4/5ナンバー車は全高2m以下という規格はあるものの、これに引っかかるのはミニバンやワンボックスあたりに限られそうだ。

 むしろ重視すべきは、車検証に書いてある全高の数字から±40mm以内の変更であれば、車検を通すことができるという規定だろう。これは全長や全幅についても定められていて、全長は30mm、全幅は20mmまでの変更が可能となっている。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

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