クルマの状態を管理できれば総合的な整備費も軽減できる
13年ぶりに日本市場への再参入を決断したヒョンデ(現代)自動車は、EVと燃料電池車(FCV)だけの事業展開を計画している。理由は、モーター駆動であれば、納車後の保守管理をより柔軟にできるからだと説明する。たとえば、オイル交換を自宅や路上でするのは手間が掛かったり難しかったりする。しかし、それがなければ、整備工場を持たなくても保守管理は車庫などで可能になる。
米国のテスラは、整備や修理を出張形式にすることで保守管理の固定費を削減することをしている。また、電気で管理されるクルマなら、無線通信で車両状況を確認できるので、事前に利用者へ懸念される状況を知らせ、出張するなどして補修することができる。
このようにEVになれば、整備工場を持たなくても保守できたり仕様の向上プログラムをダウンロードできたりすることで、事業経費を抑えることができ、それが保守管理費の安さにつながることも考えられる。
EVは、単にエンジン車と比較して整備代がいくら安上がりかになるというだけでなく、保守管理の仕方が変わることでの総合的な維持費の軽減につながる可能性が広がるといえるだろう。