この記事をまとめると
■クルマのタイヤの低扁平化が進んでいる
■理由は走りの性能や見た目が良いから
■低扁平のタイヤの価格が高い理由について解説する
低扁平タイヤは価格は高い
タイヤというのは性能はもちろんのこと、見た目も重要となってくる。この点を踏まえて進んでいるのが、タイヤの低扁平化だ。扁平とはタイヤを横から見た際の厚みのことで、低扁平とは扁平率(厚み÷幅×100)が小さいタイヤのこと。具体的にはサイズによるが40から55あたりを指すことが多い。加減速時、コーナーで横からの荷重がかかってもよじれないので走りのスタビリティが高まるし、見た目もすっきりとした感じになる。最近ではスポーツカーだけでなく、ミニバンやSUV、軽自動車までも低扁平化しているのが現状だ。
性能が高くて見た目もいいのはメリットとしてありがたいが、問題は価格だ。同じブランドの似たような大きさで高扁平と比べても確実に低扁平のほうが価格は高い。新車で装着していたタイヤが摩耗して交換する際にはこれがネックとなることが多く、費用に頭を痛めた人は多いのではないだろうか。
しかし、よく見るとゴムの面積というか量は、たとえば70や80の扁平率のタイヤのほうがボヨンとして明らかに多い。材料費という点ではこちらのほうがたくさん使っているので高い気がするが、そうはならない。その理由はいくつかあって、整理してみると次のようになる。